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茶の湯基礎用語01|2種類のお抹茶

今日は茶の湯の基礎用語。

さて、茶道では、抹茶を点てて飲むということは多くの方がご存知かと思います。
そのお抹茶ですが、実は2種類あります。
薄茶(うすちゃ)と濃茶(こいちゃ)。
一般にお抹茶から連想されるのは、薄茶の方。
濃茶は薄茶よりもお抹茶(粉末)の量が多い濃いお茶です。

もう少し説明させてくださいね。

薄茶(うすちゃ)
薄茶用の抹茶を使って点てる
さらりとしている
抹茶の量は一人当たり1.5杓(茶杓1.5杯)
1人ずつ点てられる
濃茶よりはカジュアルな雰囲気で頂ける
濃茶(こいちゃ)
濃茶用の抹茶を使って点てるというか練る
トロ(ドロ?)としている
抹茶の量は一人当たり3杓(茶杓3杯)
ひとつの茶碗に何人分かまとめて点てる
飲むときは回し飲み
茶の湯のフルコース「茶事」ではクライマックスにあたる
厳粛な雰囲気で頂く

抹茶の違いですが、濃茶の方がより高級なものが利用されます。
お点前も、所作がそれぞれ異なる部分があります。

抹茶の量ですが、自宅で点てるとき、薄茶の場合は、2グラムとしています。濃茶は自宅でやったことないですが、やるとしたら一人あたり4グラム程度となるでしょうか。

濃茶は回し飲みというのは、なかなかびっくりですよね。
それを知らない人が全部飲んでしまったというお話をお聞きしたことがあります。
量にもよりますが、1人で飲むと胃が荒れそう…

濃茶は、客の数によって、抹茶、湯の量が変わるため、毎回さぐりさぐり練っています。
客側も、回し飲みなので、自分の後に飲む方の分を適量残すことになるので、飲みすぎないように、飲まなすぎないようにと気を遣います。

薄茶は、カフェやイベント、寺院、お城など観光施設でも飲めますが、濃茶はなかなか頂く機会はないかもしれませんね。
茶道のお稽古に参加されれば、濃茶も飲めますが。

…ネット検索したところ、東京にはいくつか濃茶が頂けるお店があるようです。
ご興味のある方はぜひ!

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関連noteのご紹介
【お茶七不思議2】回し飲みするってほんとう?
濃茶の頂き方について、もう少し詳しく触れています。


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