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我が仏、隣の宝、婿舅、天下の軍、人の善悪|茶席での会話のマナー

我が仏、隣の宝、婿舅(むこしゅうと)、天下の軍(いくさ)、人の善悪(よしあし)

七五調でなんとも語呂がいいのは、もともと連歌師がつくったものが下敷きになっているから。
連歌の席で避けたほうが良い話題として並べられたものを、利休の弟子である山上宗二が茶席で避けるべき話題として応用しました。

我が仏

宗教のことを指しているようです。しかし、これまでも指摘してきたように禅と茶の関りは深いので、無理があるような。
千宗屋(武者小路千家家元後嗣)さんによると、

「自分の主義主張、思想といった、もう少し広義の捉え方をしてもいいと思います。あまり自己主張が過ぎるのは見苦しい」
(出典:「もしも利休があなたを招いたらー茶の湯に学ぶ”逆説”のもてなし」角川書店)

とあります。なるほど、これならわかります。ハイ、気をつけます。

隣の宝

人の財産に関すること。

婿舅(むこしゅうと)

婿さん、舅さんに限らず、家族の話。その中でも特にネガティブな話。

天下の軍(いくさ)

政治のはなし。う~ん、これも当時のお茶と権力者との近さからすると無理があるような。
とはいえ、この歌をつくった宗二は、純粋で堅物だったようです。茶道を政治利用されることを嫌って、歌に詠んだのかもしれません。

人の善悪(よしあし)

人の陰口。そりゃそうだ。


いかがでしょうか?

日常に活かせそうですね。
いずれにしてもTPOに合わせた会話選び、心がけたいものです。
私の苦手とすることだわ。

それにしても、やはり七五調というのは、口に馴染みますね。
なかなか覚えてもらえない社訓なども七五調にしたら、根付くかも。

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