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『サジ加減なんていいから、トニカクよくかき混ぜてよ。――まだ、融けきってないよ、それ。』【SPOON】を試してきた。レポ


あたし、2月14日うまれ。


いわゆる、”星座占い”で云うところの、「♒みずがめ座♒」。

みずがめ座は電波やテクノロジーと相性が良い、って説もある。

新しいテクノロジーや、未知のモノゴトを見ると、嬉しくなったりする。


その一方で、常識にとらわれない自由と、公平さ。

その引き換えに、日本社会では生きづらい反骨と、マイペース。

革新的な発想、現代風にいえば”イノベーション”に適性があるのかもね。


* * *


先日、一人のみずがめ座さんは新しいモノゴトに出会いました。

イエローのアイコンは、【SPOON】と名乗り、ごきげんです。

みずがめ座さんは、彼に興味をもちました。


その世界は、みずがめ座さんには、まったく知らないトコロでした。

いいえ、正しくは「知らないトコロの”はず”」だったでしょうか。

笑顔。みずがめ座さんは笑顔です。


その世界と、そこのヒトたちを一目見て、

この世界は友達だ、このヒトたちは友達になれそうだ、

そう、直感したからでした。


* * *


この みずがめ座さんは、自分の能力に自信をもっています。

それは、これまでの時間の中で、それはもう!

たくさんの「実験」にチャレンジ。チャレンジ。チャレンジ。


『混ぜるな危険』?

見なかった事にして、ビーカーでカチャカチャ。

あまり近くにいると、あぶないかもよ?おれはいいけど。


* * *


みずがめ座さんは読書がすきでした。

いいえ、今になって振り返ると、ちょっとだけ正しくありませんでした。

すきは、「本」だけに限られなかったから。


誰かの言葉も、道端のポスターも。新聞の広告も。みんなすきでした。


『しないではいられないことを、し続けなさい』


いつ目にしたのか。いや、耳にしたのか。それも、今ではわからいけれど。

10才の僕、そして今の私、二人がきっと、おなじ顔して笑う言葉。

「いいね!」って、向かい合って、明るい声で云ってくれる言葉。


あとでわかったことだけど、

あの『ゲゲゲの鬼太郎』を生み出した、

マンガ家の水木しげるさんの言葉だったんだね。


幸福の七ヶ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。


ちなみに、水木しげるさんは、3月8日うまれ。


うお座さん。

うお座さんは夢の世界を、不思議な世界を垣間見れるヒトだって噂。

頭でっかちになりやすい、みずがめ座さんには、少しうらやましい。かも。


* * *


【SPOON】はSNS的な、ラジオ配信ができるサービス。


ITの文明文化への介入が、とうとう文章や文字を愛する世界にも。

「読む」、「見る」、そして、「聴く」へとシフト。

その流動が、”見える化”ならぬ、”感じる化”したとおもった。


Amazon等はかねてから電子書籍マーケットでも存在感を示してきた。

いま、新たに投入されているコンテンツを知ってる?

『オーディオブック』―—本を朗読、聴くって。そういうニーズ。


かねてから、声優さんや俳優さん、アナウンサーさん。

声や弁舌でご商売なされている方々が、ゆくゆく何処へ行くのか?

その動線は、とても気になっていた。


ひとつの想像は、そう遠からずだったみたいだ。

「自分の好きな声優さん」に、

「自分の好きな本」を、

「朗読して」

もらえたらいいな……。私にも、そういう”欲しい”はあったから。


実際、人気の声優さんはアイドルやタレント活動にも触れて、

歌のCDを出したり、歌手デビューを果たされた方も少なくはなかった。

アニメのキャラクターが歌う。だから声優さんも歌う。シンプル。


きっとヒトの欲求も、世の中のニーズも、その正体はシンプルなんだ。


* * *


ぼくはこの新しい、変幻自在のシルエットをもつ、

【SPOON】――「匙/さじ」で、どんなことができるだろう?

新しい玩具を与えられた、こどもの心地。


『しないではいられないことを、し続けなさい』


10才の僕が、また笑っている。

いまの私も、つられて笑っている。

笑顔。みずがめ座さんは笑顔です。


* * *


【SPOON】から流れてくるオトは、時代の革新の”拍”に乗っている。

そんな気がしてならない。最後は、いや全部通しで感性がすべて。

こわいんじゃ、なくて。聴きなれないオトに当てられ興奮しているんだ。


かつて、映画が”カツドウ”と呼ばれていた時代もあったそうだ。

”カツドウ”は”活動写真”を縮めた俗称で、それはいわば映像の単独公演。

だから、鑑賞者と”カツドウ”の間をとりもつ、司会役の職業があった。


”弁士”という、いわば当時のモダンな文明の寵児だったのかな。


あたしは【SPOON】という、帰ってきたラジオ文化に興味津々。

そして、そこで一日に放たれる幾百千万のコトバとオトが、

ついには新しい時代の”青写真”と、”文明の寵児”を生むのではないか。


”カツドウ”と『弁士』の復興、その予兆のオトを聴いた気がしたんだ。


文章と言葉を愛するすべてのヒトへ――「聴いて。」

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