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生理のない5年間を買って無痛無敵になった話①

世の中が少しずつ生理(月経)の話をしやすくなってきたけれど、やっぱり人知れず悩む人に届いて参考になればいいなと思って、主にミレーナを入れた体験談と生理やホルモンバランスが原因の症状をリアルタイムで書きます。私は治療家の子のためか、自分の体調観察が趣味であまり羞恥心がないので、できるだけ細かく具体的に書いていきます。読みながらご自分の体と心に意識を向けてもらい「本当は辛い」とか「我慢しているかも知れない」という気づきにつながることと、より良い方向に行動する後押しができることを願います。

一番言いたいことは「痛いなら、不安なら、一度婦人科行こう!」です。

「生理のない5年間を買って無痛無敵になった話」

と過去形にしていますが、これは希望も込めたタイトルで、実はまだ無痛無敵のチートモードには至っていません。そこに至る過程をつぶさに記述していこうというのがこのマガジンの趣旨です。

早速ですが生理にまつわる症状(注1)が20歳くらいを境に年々ひどくなり、ピルを試すものの副作用がひどく生活に支障をきたしたため、満を辞してミレーナを入れました。(注2)一患者なのでここではミレーナについては詳しく説明しません。参考サイトを紹介します。

注1
頭痛、腹痛、腰痛、関節痛、微熱、吐き気、めまい、むくみ、だるさ、強烈な眠気、食欲不振と反動の過食、気分の落ち込み、不安感、希死念慮、自己嫌悪など。
これらの症状が、程度の差はあるものの、毎月の生理前10日くらいから生理を6日ほど経て明けてからさらに4日くらい続く。


注2
子宮内黄体ホルモン放出システム ミレーナ52mg
https://whc.bayer.jp/mirena/index.html

個人的 ミレーナのメリット・デメリット、その対処

ミレーナを選んだ理由は、圧倒的にコスパがいいからです。
月経困難症治療であれば約1万円で処置が受けられます。(避妊目的だと5万くらいするみたいです。)ピルはどんなに安くても一月に1000円はかかるので(私の飲んでいたのは3000〜5000円でした)10ヶ月続ければ最低でも1万円かかってしまいますが、ミレーナは一度入れると最長5年間持続して生理を止めます。(厳密には20%の人で生理がなくなる。その他の人も経血量が減り日数が短くなる)

なので1ヶ月あたり166.6円で
「頭痛、腹痛、腰痛、関節痛、微熱、吐き気、めまい、むくみ、だるさ、強烈な眠気、食欲不振と反動の過食、気分の落ち込み、不安感、希死念慮、自己嫌悪など。これらの症状が、程度の差はあるものの、毎月の生理前10日くらいから生理を6日ほど経て明けてからさらに4日くらい続く状態」を一掃してくれるといいます。

もちろん、こんなにうまい話があるのか?副作用があるんじゃないのか?と訝しんだのですが、私が先生から説明を受けてデメリットだと感じたことは

1.ミレーナ挿入処置が痛い。

→でも局所麻酔を使える。
しかも2000円の麻酔費用をケチりたくて使わなかったけど耐えられました。出産経験がないと痛い(入れられない)と言われますが、そもそも生理痛がひどいので「ああ、この感じね」と余裕でした。

2.装着後数日間は出血、下腹部痛、腰痛、おりものなどの症状がある。
そりゃそうだろう。異物が入ったら体もびっくりするわ。これらも普段から生理という名のもとに苦しんでいて今さらといった感じなので、あらかじめ分かっていれば対応できることです。市販のいつも飲んでいる鎮痛薬でカバーできるとのこと。早速病院の帰り道で下腹部痛と腰痛があったのですが、薬で抑えて普通に歩いたり食事をしたりできました。

3.定期検診が必要
デメリットというほどじゃない。最初の1ヶ月は離脱してしまう可能性があるので挿入1ヶ月後にエコーで確認するけれど、その後は半年おきとか1年おきでいいそうです。ないのと同じ

(全て個人の感想なのでよく調べて医師に尋ねてご自分で判断してください)

私の場合メリットを脅かすデメリットはないなと判断したので、その日のうちに入れて帰ることを決断しました。クラジミア検査をして待つこと10分、異常なしなのでいざ挿入、処置自体は体感1分で終わりました。

ミレーナ入れてみた生活が始まった

執筆当時はミレーナを入れて6日目ですが、異物感もないし、基本良好です。
しかし唯一振り回されているのが下腹部痛と腰痛です。
朝起きて、朝食を食べる前に30分ほど時間が開くのですが、その間になんとなく下腹部が重くなってきて、食べる前か食べ終わってすぐに鎮痛薬を流し込みます。そうでないと、1時間くらい起き上がれないほどのひきつるような激痛で時間を無駄にしてしまいます。

一方午後はほとんど痛くなりません。偏頭痛持ちなので4時間おきに鎮痛薬を飲むおかげもあるのかも知れませんが、朝を乗り切ればあとは無痛無敵です。ストレッチで腰をそらしても、うつ伏せで寝ても問題ありません。朝は、眠っていた体や内臓が起きて動き出すタイミングで痛みが出るのかなと推察しています。それも日に日に軽くなってきているので楽観視しています。

あとは出血があります。
でも普通の生理と変わらないどころか量がごく少量で、1日に何度も取り替えて漏れるのを心配していたナプキンが一個で事足りそうです。衛生的にどうかと思うので一応取り替えています。この出血も日が経てば無くなるようです。生理のオプションの症状が多すぎて重すぎた私にとって、出血しかしなくてしかも少ないというのが圧倒的に楽

早速恩恵に預かっていて最高。あとは時が経つのを待つ

これからまた状態が変化するかも知れないので、毎日観察して記録を付けていきます。ここまで読んでいただきありがとうございました。質問や感想お待ちしています。

以下は、補足というか蛇足です。

低用量ピルについて

症状がどう考えても異常なので、子宮内膜症やその他の病気があるのではないかと考えて、超音波検査を受けました。子宮内膜症は目視で検査するので、現段階(22歳)では子宮内膜症と言える異常は見受けられないとのこと。子宮内膜症は30代40代で発症することが多いので、このままだと今後発症する可能性はあるとのことでした。

こういう場合は普通、子宮内膜症予防にもなるので低用量ピルを処方されるのが一般的なのですが、偏頭痛持ちの人は飲めませんでした。私は以前から頭痛持ちですが、これが偏頭痛だとわかるのが遅かったので、2ヶ月ほどピルを飲んでしまって副作用に苦しみました。

「3ヶ月くらいで副作用は収まるので頑張って飲んでね!」と言われるので3ヶ月とりあえず頑張るのもアリですが、製薬会社の販促文句でもあるので無理しないで婦人科の先生に相談するのが絶対にいいです。あと3000円のピルを3ヶ月飲めば9000円になります。試験や旅行などで一時的に生理を止めたい、ずらしたいというのならピルがいいですが、もう永遠に生理いらないし妊娠の予定もないし子宮に殺意を持ったことがある(笑)ならミレーナの方が断然お得です。

婦人科について

個人的に「全ての女性に産む意思があるとは限らないのに婦人科と産科を一緒にするな!」という信条があるのであえて婦人科と表記していますが、基本的に生理の悩みは産婦人科にかかることになると思います。

選び方のポイントですがPMSや月経困難症など生理の悩みを扱っていることを明記している病院を探して選びました。産科のカラーが強いと行きづらいし先生の専門と違って話が通らないかも知れないと思ったので。あとの条件は
・女性医師(話しやすさが桁違い
・新しい
(検査台は新しい方がいいしミレーナなど先進の治療ができる)
・内装やHPのデザイン(気配りができているかどうかの指針で意外と侮れない)
といったところです。あと基本的なことですが家から通いやすい場所かどうかも重要です。

以前、某大学病院の産婦人科にかかったことがあるのですが、待ち時間は長いわ男性医師の態度は悪いわ機械は古いわ納得のいく説明が得られないわ出された漢方効かないわで散々だったので、それ以来大学病院は避けています…。

おまけ

私には合わなかったけれど、低用量ピルを医師が処方してくれるオンラインサービス「スマルナ」はおすすめです。コロナ禍で婦人科に行けない中、チャットで診察してもらい、処方されたピルは家に配達されるので便利。翌日に届きました。ただ若干価格が高い気がします。どうしても通院できない時や、飲まなきゃいけない日に間に合わなそうだからすぐに欲しいという時に利用するといいかも知れません。

アレのスマルナ https://sumaluna.com

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