【本36】賢者の書

この本は、かなり前に読んでいましたが、まとめていたノートがどこかにいってしまった本でした。。。

GWの初日の2週間前に図書館に行ったとき、本棚にあったのを発見して借りようとしたところ、貸出不可と出たため、カウンターで処理してもらおうと持っていったら、なんと違う図書館の本だったそうで。。。

そんなことあるんだな~と思いながら、諦めようと思ったら「リクエストしてもらえれば貸出できるようになりますよ」と言われ、リクエストしておいた本です。

それがGW初日に図書館に行こうと思っていた矢先に「入荷しました」と電話連絡があり、無事GWの読書に間に合ったという、まさに今読みなおす本なんだな~と感じた「導かれた」本です。

☆本の内容☆
14歳のサイードは、祖父から「賢者の書」を受け取った。
その賢者の書はまだ白紙。
これから旅をして、9人の賢者から必要な教えを学ぶ。
それぞれの賢者からパズルのピースを一つずつ受け取り、全部で9つのピースを手に入れた時、賢者の書は完成する。
完成したパズルの上に、自らの人生をどういう方向に向かわせるべきかということを指し示す「ビジョン」が映し出される。

○第一の賢者

『一つの行動を起こす。するとそれに対して一つのピースがもらえる。人生というのは単にこの連続でしかない』
人間は行動の結果、ピースを一つだけ与えられるのだが、たいていの場合そこから将来の完成図を想像することなど出来ないものだ。
ところがそのうち、与えられたピースを見て、もしかしたらこんな絵が描けるのではないかと考えることができるピースを偶然手にすることがある。
そのとき人間が思い描く将来の完成図、それが「夢」。
そうなると、その後にその絵を完成させるために必要なことは自ずと決まってくる。
行動すること。
行動に対して、その絵を完成させるのに必要なピースが一つずつ与えられる。
もし与えられたピースを「必要ないもの」として捨ててしまったり、無視してしまったら、人生に必要なピースを受け取っていないことになる。
ピースを受け取っていないうちは、何度もそれを与えようとしてくれる。

行動なくして、失敗も成功もない。
多くの人は、行動の結果としていつか「一つの大きな絵」が手に入ることがあると思っている。
しかし、行動の結果として手に入るものは、どんな場合であっても、小さな一つのピースでしかない。
もし、自分が期待したピースと違ったピースが手に入ったとしても、それは失敗ではない。
最終的に自らの思い描いた絵を完成させるためにどうしても必要なピースが手に入ったのである。
絶対に必要なものを自分に与えてくれているのだという事実を忘れてはならない。
行動の結果として手に入るものに、その都度一喜一憂するのではなく、ただひたすら「これはどこに使うことになるのだろう」と考える。
そしてピースを集めながらも、すでに手元にあるピースを使ってどんどんパズルを組んでいかなければならない。
ただ集めるだけでは、どこまで集めて良いのか、何が出来上がるのかすら、いつまでたってもわからぬまま。
手に入れたものをどんどん組み合わせながら、同時に行動を起こし、ピースを集めていく。
ある程度パズルを組んでいれば、一つのピースを手にした時、たとえそれが何の特徴もない一片だったとしても、直感的に「これはあそこに当てはまるのではないか」とピンとくることがある。

これを読んだ時から、私はパズルのピースを一つ一つ丁寧に集めるようになったと思います。
それは私の人生にとても大きな影響を与えたと思います。
皆さんの人生にも良い影響を与えることを願っています。

○第二の賢者

『一人一人の人間の中に、誰でも無限の可能性がある。そう信じるのではなく、それに気付くこと。それは事実である。』
その無限の可能性の源である「心」が、何か新しいものをこの世に生み出そうとしたとき、自分の中にある大いなる力が全力でそれを実現させようと動き始める。
それに呼応するように、宇宙を創りだした大いなる力も全力でそれを実現させようと動き出す。
自分の中の大いなる力と、宇宙を創りだした大いなる力は繋がっている。
必要な時期に必要な人との運命的な出会いがあったり、何かの偶然からその時必要な素晴らしいことを発見したりする。
もちろん嬉しくないことだって、それが自分にとって必要とあらば、しっかりと与えられる。

これは私の中では「潜在意識」だなと繋がりました。
この本では「心」となっていますが、言葉が違うだけで、同じ意味だなと感じます。
最初にこの本を読んでいた当時は、「宇宙を創りだした大いなる力、かぁ。ちょっと壮大だな~」と思っていました。
それは今も変わりませんが、それにどんな名前を付けるかは、何でも構わないんだという結論になりました。
たしかに事実として、ある日宇宙は誕生した。それには何らかの力が必要だったはず、ということについては分かります。
それをどう解釈するかは、個人個人で違っていて構わないんだろうな、ということです。
大切なのは、何であれ、自分の中にも同じように「無から様々なものを創りだすことができる力ある」という事実に気付くこと。

○第三の賢者

『人間は一人一人がかけがえのない、唯一無二の存在』
賢者となるべき人間は等しくすべて、自尊心以外に持っているものがある。
それは『他尊心』。
自分がこの世におけるかけがえのない存在であると同時に、この世の中にいるすべての人たち、一人一人がかけがえのない、素晴らしい奇跡の存在であることを忘れてはいけない。
自分の周りにいるすべての他人を、これ以上できないというほど尊重し、尊敬する心、それが他尊心。それをどんどん高めること。
そして自尊心は、それと同じ高さまで高めることを許されているということを理解する。
自尊心と他尊心は同じ高さで無ければならない。
自尊心を高めるということは、同じ高さまで自分以外のすべての人間に対する他尊心を高めるということを意味している。
私たちの周囲にある、ありとあらゆるものは、自然の恩恵か、自分以外の人間、つまり世界中の、昔のそして今の時代に生きた何千何億という人の努力によって生み出された恩恵のいずれかである。

自尊心と他尊心は同じ高さでなければならない。
どちらが高くても低くてもいけない。
この言葉は忘れていました。
もう一度自分の中で意識しておきたいことだと、改めて感じました。

○第四の賢者

『大切なのは、何になりたいのかではないのだ。どんな人間になりたいかなのだ』
何になりたいのかを考えること自体は悪いことではない。
ただ、それを考えたとしても、どんな「それ」になりたいのかを考えなければ、幸せを手にすることはでなかない。
どうなりたいかを追求するから、自ずと何をやるべきかが見えてくる。
まず真剣に考えなければならないのは、どんな人間になりたいのかである。
大切なのはそのときに何をやっているかではない。
最終的にどのような職業に就いていようとも、その目標とする人間像が成功するに足る素晴らしい人間像で、そこに向かって日々努力する限り、成功は約束されている。

どんな人間になりたいか。
そこから全てが始まる。
何をやっていくのかが見えてくる。

○第五の賢者

『昨日までの人生と、明日からの人生に心をとらわれることなく、今日1日に集中して生きる』
今日1日をどう過ごすか。
人生は一冊の伝記を書いているようなものだ。
今日1日を過ごすことによって、自らの伝記にまた新たに1ページを書き加えていくことになる。
書くことができるのは、今日1日分だけ。
そうすると、自ずとできること、やるべきことはただ一つ。
あなたの伝記を読んでいる人間が、今日のページを読んでいるときに、「あぁ、この人は成功して当然だ」「この人は絶対成功する人だ」と確信できるような1日にすること。
人生という伝記は、過去を書き直すこともできないし、未来を先取りして書くこともできない。
今日しか書き足すことはできない。
そして書き足す方法は、「行動」であり、「言動」である。

今自分が何を持っているのか、どんな成功を手にしたのか、人より優れているかなどはどうでもいいこと。
長い人生においてそういうことは刻々と変化する。

人生の伝記を書いている、と思えば、行動も言動も自然と自分の理想とする姿に近づいていきますね。
日々意識しておきたいことです。

○第六の賢者

『私たちの持つ唯一の投資に使える財産は"時間"である』
投資とは、自らの持つ財産を今は使えないものに換えて、将来大きく価値が上がるのを待つこと。
失敗する確率があるものは、成功する確率がいくら高くても、それはギャンブルでしかない。
お金を使ってできる投資は、増える確率の高いギャンブル。

生きる上で働いてお金を得ることは必要。
生きてゆくのに必要なお金が稼げたら、その他の時間は金に換えるためではなく、働く。
自分なりに何のために働くのかを考える。
金を得ず、他の別のことのために働くという投資をした時に手に入れるものは、パズルのピース。
それは上司からの信頼や人望、人脈かもしれない。
技術や知識の向上の場合もあれば、同僚からの妬みかもしれない。
世間からの賞賛の場合もあれば、無意味なことと笑われるというピースかもしれない。
必ずしもそのときに、もらって嬉しいと感じるピースではないかもしれないが、最終的に自らの思い描いた絵を完成させるために必要なピースが手に入る。

自分が何をしたいと思っているかによって、仕事以外の別のことのために働くという行動は違ってくると思います。
時間をどのように使うのか。
消費ではなく、投資に使っていきたい。

○第七の賢者

『この世は、自分の幸せばかりを願う者にとっては辛いことが多く、思うようにいかず、楽しいことの少ない試練の場かもしれないが、他人の幸せばかりを願う者にとっては、楽しいことの多い、そしてチャンスに満ちた輝ける場所。』
これから世の中は二極化がさらに進むといわれている。
しかし、それは貧富の差が激しくなることではなく、自分さえよければいいという人間は今まで以上に増え、必然的に他人を幸せにしたいという人間は益々その機会を増やす。

例えば会社に100人の人がいたら、私は周りの99人も幸せにすることができる。
もし、その100人がみんな他人を幸せにしたいという人なら、私の周りには、私を幸せにしてくれる人が99人もいることになる。
そして、お互いに幸せにしていくことが出来る。

○第八の賢者

『言葉が行動を生み、言葉によってある選択が生じ、決断が生まれる。』
人間が日頃使っている言葉が、私たちの人生をつくっている。
心は、取捨選択なく、全ての言葉を取り入れていく。
そしてその通りの人間になる。
そう考えると、自分の周囲をどういう言葉で満たすかは、自分の人生を作る上でとても重要だということがわかる。

言葉には二種類ある。
一つは耳から聞いたりすることができる言葉。
もう一つは外には出てこない、自分の心の中だけで発せられる言葉。
あなたが人生を通して、圧倒的に一番多く、そして強く影響を受けるのは、あなた自身の言葉。

全ての人が今、この瞬間に、自分の人生を成功していると思うことができるはず。
たとえ手元に何も手に入れてなくても、自らが成功し、幸せであると認め、そういう言葉を繰り返し心の中に抱くことができる。
そしてまた心が作られ、さらなる成功の人生をつくる。

ここも潜在意識とつながります。
自分自身の言葉が一番自分に影響を与える。
言葉には力がある。
イメージした通りに実現していく。

○第九の賢者

『人生をより素晴らしいものにするためには、感謝の言葉を多く口にする毎日を送らなければならない。』
人間は誰一人として、一人で生きてゆくことはできない。
自らが恵まれているということに気づき、それに対してありがたいと心から感じる心の素直さを持つだけで、何気ない出会いさえ、見慣れた風景さえ、自分の人生におけるかけがえのない素晴らしい瞬間に変えることができる。

『人生において欲しいものを手に入れるためには、手に入れたいと思うものを与える側にならなければならない。』
本当に手に入れたいものであればあるほど、どうやって人に与えるかを考えなければならない。
感動の多い人生は間違いなく幸せな人生である。
人に感動を与える生き方をすることこそ、本当に感動的な生き方なのだ。

『人間は何度だって生まれ変わることができる。そして、その可能性はすべての人にある。』
自らの人生を素晴らしいものにするために生まれ変わろうとするときに、他人がどう思うかなどまったく気にする必要はない。
変わろうとする勇気を持つだけで、人は、1日もあれば賢者になることだってできる。

真に学ぶ姿勢があるものにとっては、世の中のあらゆる人が師となり得る。
最高の賢者とは、誰よりも多くの人から色々なことを学べる素直な心を持つ人。

感謝すること。
与えること。
感動すること。
変わろうとすること。
学ぼうとすること。
素直な心を持つこと。
学ぼうとする素直な心、これが何にも勝る、成長への近道ですね!


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