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75 4-7-8呼吸

「4-7-8呼吸法」は、アメリカの医師アンドルー・ワイル博士が提唱した呼吸法で、心と身体をリラックスさせる効果があります。以下にその手順を詳しく説明します。

  1. 準備をする:楽な姿勢をとり(座位か仰向け)、舌先を上の歯の裏に触れながら奥歯の噛み締めを緩め、できるだけリラックスした状態を整えます。その後、口から「ふぅー」と息を吐ききります

  2. 鼻から息を吸う(4拍カウント):息を吐き切ったら口を閉じ、心の中で1から4まで数えながら鼻から息を静かに吸い込みます

  3. 息を止める(7拍カウント):息を止めて肺にためた空気を保持しながら、1から7まで数えます。このとき、全身に酸素を行きわたらせることをイメージしてみましょう

  4. 口から細く息を吐き切る(8拍カウント):続いて、ゆっくりと「ふぅーーーーーー」と音を立てながら、細く長く息を吐きます。1から8まで数える間に、息を吐ききりましょう

これらのステップを1サイクルとし、4サイクル繰り返して1回終了となります1。休憩中や入眠前、イライラした気分を落ち着かせたいときなど、リラックスが必要なタイミングで1日に2回ほど実施しましょう

ただし、呼吸法を行う際には注意点もあります。横隔膜の使い方が不十分で、主に胸(肋骨)で呼吸をする「胸式呼吸」のまま478呼吸法を続けてしまうと、「過呼吸」のような状態に陥ってしまう可能性があります。動悸、めまい、手足のしびれなど、過呼吸の兆候が少しでも見られたらすぐに中止し、呼吸を浅くしましょう

この呼吸法は、心と身体をリラックスさせるだけでなく、全身の血流改善や、姿勢改善、体幹の強化などの効果も期待できます。また、ストレスが多いといわれる対人援助職に従事している方にも、おすすめの呼吸法です。ただし、慣れないうちは、1日に何度もやりすぎないほうがいいでしょう。この呼吸法を試す際は、自分の体調と相談しながら進めてください

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