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【移住前に知っておきたい!#2】 気候について | #阿寒のこと

道外出身の方にとって、北海道はある意味特別な存在というか「別世界」というイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
その中でも特に「気候」については想像すらできない、わからない面が多く、移住や引っ越しを検討される方にとって大きな不安要素でもあります。

今回はそんな「阿寒町の気候」について、季節に分けて紹介していきたいと思います。


■阿寒の「春」

町内に桜が咲くのは5月

●春らしくなるのは「5月」

日本の平均的な「春の訪れ」は3月末〜4月にかけて。しかし、北海道・阿寒町の春の訪れはそれよりももう少し後です。
ポカポカ陽気、桜の開花、木々の新芽など春らしい季節になるのは「5月ごろ」になります。

●気温について

4月は平均最高気温は2桁にはなりますが、まだまだ肌寒いと感じる気温。平均最低気温はなんと氷点下を記録します。
5月になってやっと冬が終わったと感じる気温に。それでも夜は冷え込むので上着は必須です。

(参考):気象庁HP 過去の気象データ検索 2022年中徹別地点


●スタッドレスタイヤはGWまで!?

北海道生活で欠かせないモノの一つである「スタッドレスタイヤ」
その替え時は人によっても様々ですが、町民の皆さんのお話を聞いていると
「11月初〜GW明けまではスタッドレスタイヤ」
という意見が多いなと感じます。

過去にはGWに雪が降った!ということもあったそう。また峠を越えたりする場合はまだまだ油断はできない時期です。
北海道の冬はとにかく長い!!運転には常にご注意を!


■阿寒の「夏」

快晴で気持ちがいい牧草地の広がる国道240号沿い

●(たまに暑いけど)冷涼でカラッとした夏の阿寒

"避暑地"と言われるほど北海道の中でも冷涼な気候が特徴の釧路地域。天気予報でも釧路の気温だけが低くて浮いている….なんてこともしばしば。
涼しく感じる要因は気温だけでなく"湿度"も。夏のジメッとした暑さではく、カラッと気持ちのいい夏を感じられます。

●気温について

平均すると冷涼な気候であることが特徴です。東京と比べてもその差は一目瞭然。さらに夜は薄手の上着が必要だなという気温の日も多いです。
とはいえ、30℃を超える真夏日も最近はしばしば。1〜2週間程度は「東京とあまり変わらないよ!」というような日もあります。

なんとなく、お盆を過ぎた途端に涼しくなる傾向がある気がします。
7月末〜8月初にかけてが”阿寒の夏”と言えそうです。

(参考):気象庁HP 過去の気象データ検索 2022年中徹別地点

●梅雨がないってホント?

誰もが小学校の社会の時間でこんなことを学んだのではないでしょうか。

「北海道には梅雨が存在しない」

私も教わったうちの一人です。今でもその教えは変わっていないそう。
さて、これ本当なのでしょうか?

ズバリ、3年住んで感じた率直な感想は「梅雨あるじゃん!」です。
6月〜8月にかけて曇りや雨の日が結構続きます。「蝦夷梅雨」というようなオリジナル梅雨ワードが道内で生まれているほどです。
ほかにも「梅雨あるじゃん!」という感覚はデータからも見て取れます。

過去3年分の6〜8月の平均降水量

2020年〜2022年の3年間の各月の降水量を平均した値です。
7月こそ2倍近く差があるものの、全体を通して降水量が圧倒的に少ないというわけではありません。
最近は台風の影響も受けることも多く、降水量は比較的多い傾向にあると言えます。

梅雨の定義は「春の終わりから夏にかけて、雨や曇りの日が多くなる現象、もしくはそういった期間」と示されるそう。とってもざっくりとした定義なんですね。そして何より北海道はとても大きいわけですから、地域によって気候もバラバラ。「北海道に梅雨がある」とは言い切れないのかもしれませんね。


■阿寒の「秋」

●一瞬で過ぎ去る秋の阿寒

春がやってくるのは遅いですが、秋はその逆。一瞬で秋が過ぎ去っていきます。
秋っぽい涼しい風が吹き始めるのは8月の終盤から。最高気温20℃前後の日が続々と現れるようになります。

9月に入ればさらに秋らしさを増し、昼と夜の気温差も大きくなっていきます。最低気温が1ケタの日も目立ってきます。そうすると山の方では紅葉が一気に進んでいきます。
本州(東京など)の紅葉シーズンは11月中旬と言われていますが、北海道の紅葉シーズンは9月末ごろです。10月に紅葉を見にきてもう終わっていた...!ということが起こるほど北海道の秋は一瞬で過ぎ去ります。

●気温について

9月から11月にかけて気温はみるみる下がっていきます。
10月になれば最低気温も1ケタの前半まで下がり込み、11月には氷点下へ。11月に関して言えば、もう秋というより冬ですよね。
またこの時期は昼と夜の寒暖差が大きくなるので体調管理にも十分注意が必要です!

スタッドレスタイヤへの履き替えも10月〜11月にかけて多く行われています。

(参考):気象庁HP 過去の気象データ検索 2022年中徹別地点


■阿寒の「冬」

●快晴が続く分、冷える阿寒の冬

阿寒町の冬を簡単に表すなら「晴れて雪も少ないがとにかく寒い!」と言いましょうか。ありがたいことに晴天率の高さにはびっくりさせられます。
冬に晴れが続く気候は釧路・阿寒に限った話ではなく、北海道の道東エリア(特に太平洋側)で多く見られる特徴です。
全国のニュースで「札幌が大雪です!」と報道されていても、こちらは全く雪すら降っていないなんてこともしばしば。雪が少ないのは北海道初心者にとってとても助かります。

ですが。
雪が少ない分、晴れが続く分、厳しい寒さが続きます。上空に雲がないため放射冷却という現象が起きやすく、道東エリアは道内でも屈指の寒い地域とされているんです。

●気温について

1月が1年を通して最も冷え込む月になります。
平均して「マイナス16℃」なわけですから、日によってはさらに冷えることも。ちなみに2022年で最も気温が低かったのは「マイナス22.1℃」です。山側ではさらに低いと考えると想像するだけでブルっとしちゃいます。

あまりにも寒いですが、寒いからこそ見られる絶景も。
川には氷の欠片(氷花:シガ)が流氷のように流れ、木々の枝は水蒸気が凍って真っ白に輝く霧氷という現象がみられたりもします。

気温だけ聞くとちょっと嫌になってしまうかもしれませんが、その分ここでしか見られない景色を見せてくるので嫌いになれません。

●阿寒の冬は雪が少ない!

ホームセンターの入り口に並ぶ除雪用スコップたち

阿寒町を含む、道東エリアの特徴的な気候として「降雪量の少なさ」が挙げられます。「北海道=雪」というイメージを持たれる方も多いかと思いますが、雪の量も道内で地域差があるんです。

2022年1月の札幌と阿寒町の降水量を比べてみましょう。

一目瞭然の差です。札幌に比べて阿寒町は約1/3に当たる降水量なのです。
年に4,5回ほど1日で20〜30センチほど降る「ドカ雪」の日もありますが、断続的に降り続くようなことは滅多にありません。
ニュースで「札幌が大雪」と流れていても釧路・阿寒は快晴ということも多々あります。それほど地域差があるのです。

北海道の生活に慣れていない方(移住者など)にとって、この「雪が少ない」ということは非常に大きなメリットだと言えると思います。
そして何より、雪かきの作業が少ないのは本当にラクです…




さて、いかがでしたでしょうか?
少し、阿寒の1年を覗くことができましたでしょうか?

「阿寒町の気候」について、移住前の情報としてはもちろん、旅行前の事前情報としてもご活用くださいね!
それでは!


(👇聞いてみたいこと、気になるトピックなどがあればお気軽にコメントお待ちしております!👇)

《その他お問い合わせ》
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釧路市阿寒町地域おこし協力隊
崎一馬 佐々木優衣

Tel:(阿寒町行政センター):0154-66-2122
メール:akan.chiikiokoshi@gmail.com
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