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新社会人

東京に来た。社会人になった。
“観光の街”が、“住む街”に変わり、街を歩くテンポはゆっくりになる。
この街にある全てが“いつでも来れる場所”になった。
好きな曲をかけて、大股で歩く。

『置かれた場所で咲く』という素敵な言葉がある。
だけれど、僕は「置く場所を決めること」も同じくらい大事だと思っている。
「僕のいるところは僕が決める。」
そう思いながら今まで色々なものを選択してきたつもりだ。あくまで“つもり”なので、2、3個質問されたらすぐに粗が出るだろう。しかし、それくらい強い気持ちだ。

「上京」と聞くと、なんだか大それたものに聞こえる。
身一つで戦いに行くような、目がギラギラしているような、まるで大成功or失敗みたいな。
4畳半でアルバイトしながら路上ライブするみたいな。
僕にはそんな勇気はないので、普通のアパートの普通の6畳に普通に暮らしている。上京感はあまりなく、気軽に東京に来た感覚だ。普通に電車に乗って、普通に仕事をしている。「“普通”って難しいんだよ」とどこかの本に書いてあったような気もする。

大きな街を大きな音と共に歩いていると、“普通”の大きさに驚く。
大きなおままごとみてえだな。
お母さん役とお父さん役と先生役と子供役とペット役と赤ちゃん役みたいに、みんなで分かれて演じる“あれ”である。意外とペット役が楽しかったりする“あれ”だ。
世の中全て“何かのフリ”だけで成り立っているなって。
おままごと。
それがとてつもなく楽しく感じる時もあれば、演技に入りすぎて嫌になる時もある。
お金とモノを交換したり、働いたり世話したり遊んだり、そんなこんなでみんな過ごしている。

音楽のテンポに合わせて歩く。明るい曲だと歩く速さも早い。人の多さによりテンポは崩れる。
人口1400万人、この東京。
東京、千葉や神奈川などを入れた首都圏では、4000万人の人口がいるらしい。
1億2000万人のこの国で、1/3以上がこの周辺にいるのか。なんてこったパンナコッタ。
僕が上京したとここで書いても、書いている場所が特定されないと思うほどに人口が多い。そんなこったパンナコッタ。パンナコッタってどんなスイーツだったか思い出せない。

そんなパンナコッタなこの場所を選んだ。
置く場所を一旦ここにしようと決めた。
ひとまず、ここで頑張ると決めた。
それは入った会社もそうだし、関東という街もそうだし、色々なことに対してだ。
1年前まで別に上京したい気持ちはなかったが、実際来てみると面白い。
これは新生活への面白さなのか、東京への面白さなのかは分からないが、とにかく新鮮なことばかりである。
「みんな応援してー」と甘えておく。
これを読んでいる人たちよー、新社会人となった僕を応援してくれると嬉しいー。
新生活、仕事終わりに洗濯したり、スーパーで安いもの探したり、早起きしてるのです。えらいでしょー。どうやら社会人になっちまったパンナコッタ。
まだ湯船にあまり浸かれていないけれど、たまにはゆっくり湯船にお湯をためて浸かろうかな。
僕のnoteは同い年も沢山読んでくれている。新社会人のみんな!共に頑張ろう!

好きな曲をイヤホンでかけてこれを書いている。もちろん東京で。
“観光の場所”ではなく、“住む場所”で。
この大きなおままごとの世界で、生活のフリをする。


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