こんにちは、翼祈（たすき）です。
皆さんはメイクとかされていますか？ひと昔は女性が主にするものでしたが、近年男性でも美意識が高まり、メンズメイクをしたり、化粧水にこだわっているという話もよく聞く様になりました。

そんなメイクですが、2023年5月にアルビノや単純性血管腫など障害をお持ちの方をモデルに起用した、メンズコスメブランド「BOTCHAN」が話題を集めました。

この企画に集まった人たちはどんな方なのか？モデルに起用されて変わった心境とは？

今回はメンズコスメブランド「BOTCHAN」が企画した、障害を抱えている人たちのモデルにしたこの話について、語りたいと思います。

メンズコスメブランド「BOTCHAN」のモデルに起用された5人の男女。起用されてからの心境の変化とは？

画像引用・参考：メンズコスメBOTCHANと見た目問題解決NPO法人MFMSが手を結び、「あなたが一番‟らしく“いられる美しさ」を表現した写真展＆トークイベントを開催。　PR TIMES（2023年）

貴方らしさは貴方のもの。私たちは全力で貴方の個性を応援していますー。髪が生まれつき色素が薄いといった見た目に特徴を持つ人たちの写真に併せてメッセージが添えられ、Instagram内で公開されています。5年前にメンズコスメブランドを設立した会社が、美しさはみんな違っていいと認知して頂く為に、モデルに5人を集めて写真を撮影しました。

2022年11月に撮影が行われ、5人のモデルが集合し、東京都内で1日を要して実施されました。その1人、神奈川県横浜市の社会福祉士の仕事をしている神原由佳さんは、プロのフォトグラファーから撮影されて緊張もしましたが「自分で分からなかった自分の魅力を引き出して頂けました」。

神原さんは生まれつきメラニン色素が他の人より少なく、皮膚や髪が白っぽくなるアルビノと呼ばれる障害をお持ちです。思春期には同級生と異なる見た目に悩んだといいますが、外見に特徴を持つ人が直面する問題を大学院に進学した中で研究をし、現在では「この見た目も自分自身の一部だから」と周囲の人に言える様になりました。

一緒に撮影に臨んだそれ以外のモデルたちに対しても、各々が持つ見た目の特徴を「格好いい」と自然と感じました。自分の写真をInstagramで観る人には「こういう人もいるんだ、と興味を持っても頂けるだけで十分」と述べました。

生まれつき顔に赤いあざのある単純性血管腫を抱える会社員の石山直幸さんは現在仕事の都合でブラジルに住んでいます。中学生時代までは「朝起きたらあざが消えていればいいのに」と思い、レーザー治療も受けましたが目立った効果はなかったといいます。高校に進学したある日、「ここで自分自身が変わらなきゃ」と勇気を出して、毎朝欠かさず行っていたあざ隠しのメイクを行わずに登校してみました。

赤いあざを隠すのを止めると気持ちが晴れました。大学時代は接客のアルバイトもしていました。現在、仕事で駐在しているブラジルでも赤いあざに関して「週1回は現地の人から聞かれます」と話しますが、もう赤いあざについては気にもしていません。「自分の容姿に自信が持てない人たちに対し、普通にそんなことを隠さずに生きている自分を観て頂けたら」と、写真を撮られることには苦手意識はありましたが、この度のモデルになることを承諾しました。

それ以外にも、アルビノがもう1人と顔の骨がうまく形成されないトリーチャーコリンズ症候群の人、全身の体毛が抜ける汎発性脱毛症の3人がモデルを務めました。

参考：ありのままのあなたが、美しい　「個性」応援 写真プロジェクト　コスメブランド発 輝くモデルたち　東京新聞（2023年）

この度の企画を行ったのは「男らしく」からの脱却を提唱するメンズコスメブランド「BOTCHAN」を展開する、大阪府大阪市にあるアンド・コスメでした。東京に拠点を置いている専務取締役の加登愛子さんが、見た目に特徴を持つことで生じてしまう偏見や差別といった色んな「見た目問題」の解決を目標に、東京都墨田区にあるNPO法人「マイフェイス・マイスタイル」を知ったことで、企画を持ちかけました。

加登さんは「自分自身を好きになって、自分を大事にしていきましょうと伝えたいと思います。美しさは貴方らしくいられる方が心地良いものですし、自分自身を好きになれた時にこそ内面からも自分自身も輝けると思います」と説明しました。

私も「見た目問題」があるから

私は決して見た目が良い方ではありません。それに加え、障害や病気があることで、コンプレックスの塊です。良いところが自分にあるなんて、到底思えない程です。

この企画はそんな自己肯定感の低い、コンプレックスの塊の私でも、心に響くものがありました。「貴方は貴方らしく」ー。最近見失っていた方向性でした。

欠点だらけの私ですが、この記事を通して「自分らしくいることの大切さ」を再度見つめ直せた、そんな気持ちになれました。

参考サイト

https://www.instagram.com/botchanofficial/