見出し画像

【戯曲】昇華 (脚本初作品。一応形に)

元ネタ


この出来事を元に脚本。

参考

アンナ・フロイトの心理的防衛機制を元に。
「昇華」から

大学の医療コミュニケーションの講義で習った「昇華」を元に脚本書きます。
(「合理化」と「置換」「退行」「受容」も。)

登場人物

 女 1
 女 2 
女2人は学生で友人
休み時間にコンビニに行くシーン

 有名人
 あらぬ噂が常に絶えない。
学内の医学部に所属する有名人。

このお話の中では、コンビニに向かう2人の女子大生2人の会話である。
その中で、「あらぬ噂」が絶えない 学内医学部に所属する有名人についての 「あらぬ噂話」をしている 場面 を元に描く。 

※あくまでこれは私の想起により、書き起こされた脚本だったとしても100%妄想で書かれた作品です。
※仮にモデルとなった人物が誰なのか思い起こされたとしても、実在する人物、建物、とは一切関係ありません。
※この物語はフィクションです。

脚本


(チャイムの音)

1
「あーー、一限疲れたー!!」
2
「今回もレポート提出面倒くさいねー」
1
「毎回レポート書くくらいなら、正直テストの方が簡単説ない?」
2
「それな。てか、待って私、お昼買ってないわw」
1
「よし、私もコーヒー欲しいし、コンビニ行くか!」
2
「2限ないし、いいね。うん!」

(女2人教室を出る)

1
「そういえばさー、今日やった内容ってフロイトの心理的防衛機構だっけ?」
2
「あれ面白いよねー。でも、受容、退行、置換、投影、昇華とか全部覚えられないのだが」
1
「こーゆーのってさ、具体例で覚えるしかなくね?」
2
「そか、とりあえず、やってみるか」
1
「昇華」って、芸術は爆発だー!ってやつだよね?」
2
「病気とか、日々のストレスに対する悩みを芸術作品にぶつけて結果を出すやつねー。」
1
「それってさぁ、よく「恋の病」ってあるじゃん?」
2
「あるねえ。」
1
「未練タラタラで、多くのメンヘラが発生するじゃん?」
2
「パラノイアとか、ボーダーとかねえ。」
1
「主に精神科領域のやつ。」
2
「あんまりこういう言葉の表現良くないけどねー。」
1
「まあ、失恋きっかけで、滅入って体調崩して精神科って割と大事すぎるけどさあ…」
2
「ポエム書いたりするやつ面倒よね」
1
「わかる。でもさ、世間に大ヒットしたグループあるよね」
2
「あーね。例えば??」
1
「backnumberとか。」
2
「MVのサビでタイミングよく飛び出してくる、高嶺の花子さん、最高よね」
1
「みんなカラオケで歌うじゃん。あれ、backnumberの清水さんの未練タラタラが曲になってるっていう話」
2
「普通に考えたら、かなり未練タラタラのメンヘラソングばっかりだよね」
1
「どうせメンヘラになって誰かに当たるくらいなら、皆に沢山共感されるような素敵な楽曲を作って、人を楽しませることが出来るといいよね」
2
「それな。今度backnumberライブ行くし」
1
「まじ?チケット当たるの?」
2
「ファンクラブ入ってるから取れちゃって」
1
「えー!会費いくら?」
2
「4400円」
1
「え、安くね?」
2
「思ったより?笑。あ、コンビニ着いた!」

~コンビニ~

(扉が開く音)

店員
「いらっしゃいませー、ご来店ありがとうございます。」
2
「えっと、パン買って、お菓子買って」
1
「お、新作クレープいいじゃんw」
2
「コーヒーあった?」
1
「うん、レジで買うわ。」

(1と2、商品持ってレジ並ぶ)
2
「そういえばさー、3年前のミスコン、アイツ出てたじゃん」
1
「あー、アイツ。1年の一般教養で仲良くなった医学部のチャラ男ね〜笑」
2
「一時期めっちゃ有名ファッション雑誌に載りまくってたけど、最近SNSの更新見なくない?」
1
「確かに。というか、一時期仲良かったはずなのに、音信不通になったじゃんw」
2
「私の常識的にも、受け入れがたくて困ったわw」
1
「そーれなっ!私も学祭の仕事で巻き込まれて面倒だったし。」
2
「ミスコンの運営と揉めたとか、モデルのA子と実は付き合ってるとかいないとか、身内のSNSが軽く炎上したとかで大学来なかったとか変な噂もあったよね。」
1
「アイツ、それが原因で授業も無断欠席してたとか?」
2
「の割には成績上位者でしょ?」
1
「あれ、教授に賄賂送ってるとか、もっと変な噂も飛んでたよねー笑。」
2
「あの時 (1) との間でも付き合ってる説流れたでしょー笑」
1
「ただの学祭の仕事の関係だっただけだし!」
2
「本当に??笑」
1
「あらぬ噂話はもう勘弁だわ。
で?最近たまに見かけなくはないから、大丈夫だとは思うけど、どうした?」
2
「あの人さ、その後ちょっと芸能活動用のSNS見たら、有名ファッション誌のモデルの最終面接まで行ってなかったっけ?」
1
「あー!当の本人、方向性が違いすぎて医者なのかモデルなのか、なに目指してんのかよくわかんなくなったやつ!」

「あれさ、通知見た人達の多くが「えw」とか言ってたけどさ、よくよく考えたら、あれこそ彼なりの『昇華』の集大成だったんじゃない?」

(いつかここの部分で、回想にあたるスピンオフ作品を作ってみたい。
 ↑作者の心の声)


「確かに。言われてみたら納得がいくかも」

「まあ、その真意は当の本人でないとわかるわけないと思うけど。」

「backnumberレベルに本当に有名になって、いつか街中で話題になる人になってたら面白いのにねw」
2
「それな。てか、列進んでいるじゃん。」
店員
「お次のお客様どうぞー」
1
「ほら、呼ばれているじゃん」

「あ、やべ」

2、前に進むが、同時にコンビニのドア開く

有名人、コンビニに入り、2の姿を認識
1、焦る素振り

店員
「お次のお客様ー??」
2
「す、すみません!カードでレシートいりません!」

2、あたふたしながらレジへ。

有名人、普通の素振りで陳列棚の方面へ進む

1
「会いたいんだ今すぐそのー角ーかーら、飛び出してきてくーれなーいーか」

1、何も無かったかのように、歌いながらレジで決済を済ませ、コンビニを出る。

2
「し、失礼しましたっ!」

2、慌てて1を追いかけるようにコンビニを出る

有名人、ドアの向こうを見る

有名人「あれ、1と2やん。何かあったん?」
とぼけた顔

店員
「お次のお客様、どうぞー」

(暗転)

大学へ帰る道

1
「あいつなんなん?」
2
「なんなん?」
1
「まじでタイミングよすぎん?なんで?」
2
「いや、知らん。エスパー?」
1
「肝心な時にはいつも居なくて、どうしてこういう話をしてる時に限って」
2
「何回駅で待ち合わせしてる最中にドタキャンしやがって」
1
「しかもそのあと本当に音信不通になりやがって」
2
「その合間に何よ、あのインスタのストーリーはw 」
1
「最早あれは嫌われてもしゃーなし」
2
「それな。てか、さっきまで我々愚痴ってなかったよね?」
1
「いや、愚痴ってた。」
2
「さっきまでむしろ私たち、アイツのこと褒めていたよね?!」
1
「いや、私普通に愚痴ってた気がしなくもない」
2
「1、正直じゃん。今誰と付き合ってんのか知らんけど、もううちらは勘弁だわw」
1
「普通に遊びには行きたいけど、変な噂はごめんだね。こっちも疲れるし。あ、そういえば、今日締め切りのレポートあったよね?何時に提出?」
2
「今日の0時締切」
1
「え、12時までだよね?」
2
「もうすぎているけど?」
1
「何もしなくていい幼稚園児に戻りたい。」
2
「それは、幼児退行な」
1
「これもそれも全部、アイツのせいだ!」
2
「そういや、変な噂がたっていた時、1氏ずっとそれ言ってなかった?」
1
「いや、自分の責任なのはわかっているけど、自分を責めすぎて昔、鬱になったから」
2
「合理化すんなって」
1
「これで当の本人に当たったら、置換っていうのか」
2
「まじで、いい迷惑すぎるわw」
1
「受容できんw」

その時、謎の女と2人で横を通り過ぎる有名人
(舞台の端から端を通る)

1
「え?」
2
「あ?」

1
「今なんか見た?」
2
「いや、めっちゃ美女がいたなんて、見てない。見てない。」
1
「あいつなんなん?」
2
「なんなん?」
1
「あの子確か、今年のミスコンで優勝した看護学部の子だった気がする」
2
「ま?!」
1
「女たらしすぎて無理」
2
「受容できぬ。もうアイツいなかったことにしよ。」
1
「それな」

1・2
「たかが知人Bに向けられた、笑顔があれならもう恐ろしい人だ」
 
2人、歌って歩きながら退場
 
 
 

あとがき。


青春を思い出しながら、ちょっと書いていました。
一応モデルとなった日常会話の一コマ、出来事、風景描写はありますが、

妄想のフィクションで、フロイトの心理的防衛機構を、ぶっこみました。

もしも、自分の身近にインフルエンサーがいて、
そのインフルエンサーに変な噂が立っていたとしたら。

真実は、その人にしか、わからないはずなのに。

私も、想像の世界で書いているので、

自分以外のことに関しては、

「噂」も「真実」も、何も信じることはできないし。

それが、今作の「テーマ」です。

そして、この作品は、私なりの「昇華」なのかもしれません。

参考楽曲はみんな大好き、backnumberの
「高嶺の花子さん」

清水依与吏さん、本当に素敵な音楽すぎる✨

一旦、これは仮公開。
そして、ここからブラッシュアップさせる。

または脚本の講座かワークショップを受けるかもしれないし。

ここからいい感じの作品に仕上げていきます!

お詫びに

今回の作品を投稿するにあたり、
私に脚本の道を紹介してくださった、劇団こいろはの皆さん、
劇団こいろはの方と出会わせてくださった全ての皆様、

そして、このような作品を書く前に、

私に様々な経験をさせてくださった皆様、

特に、初作品を執筆するに当たり、
沢山、配信やDMにて相談に乗ってくださった、Ya-maさんには
感謝の気持ちが絶えません。

私を支えてくださった皆様に、感謝を申し上げます。

初作品、添削入れてもらおうと考えましたが、敢えて入れてもらわず、
ありのままの自分の作品をここに公開します。

ここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。


(小学生の卒業文集の将来の夢、実は「作家」と書いていた。朱鷺。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?