見出し画像

米はテロ国家、日本はテロ支援国

1947以降、アメリカが中東政策で何をやってきたかということをかなり大雑把に説明しますね。1947年からイスラエルの、ていうかユダヤのシオニストの武装勢力がパレスチナの民間人を虐殺し始めて、でそれが1948年のイスラエルの勝利に繋がったわけです。

ユダヤシオニストの武装組織

当時、ユダヤの武装組織というのは、イギリス政府からテロリスト集団という認定を受けていたんですね。何でかっていうと、無差別にパレスチナ人を殺しまくるから、イギリス政府の目から見てイスラエルの武装集団っていうのはテロ集団でした。だから、どっちが先にテロを始めたかと言うと、歴史的に見ると、これはイスラエルのほうが先にパレスチナに対するテロを始めています。それで1948年にパレスチナ人の持っていた土地の約78%を取って、イスラエルが独立宣言をしたというわけです。

その当時、アメリカの国務長官だったのは、第二次世界大戦のアメリカの軍部で最も権威があって、最も能力のあるマーシャル大将でした。
マーシャル国務長官は「絶対にこんなことをやっちゃいかん。」と。
要するにパレスチナ人の土地を78%もイスラエルに渡すようなことをやると今後のアメリカの中東政策がガタガタになってしまう・・・と言って反対したんですけれども、トルーマン(ハリー・S・トルーマン)は、1948年の大統領選挙でユダヤ人から選挙資金をもらわないと戦えない立場にあったんですね。

トルーマン大統領

だからトルーマンは、これは最初からパレスチナ人に対して不正なやり方であると知りつつも、やってしまいました。しかもマーシャル国務長官が猛反対、マーシャルだけじゃなくて、国防長官もCIA長官も反対したんです。だからアメリカの外交軍事のトップ3人が揃って「そんなことしちゃいけない。パレスチナ人に対してあまりにも酷すぎる・・・」と言って反対したのに、政治資金が欲しいトルーマンはユダヤ人にパレスチナ人の土地を78%も取らせちゃったわけです。パレスチナ人が圧倒的多数を占めている土地なのにです。約1万年前から先祖代々、その地に暮らしていた人々に対して酷すぎますよね。

これが、もう、そもそもの問題なわけです。
1967年になると、イスラエルはもう一度戦争を起こしてパレスチナ人が住んでいた残りの22%も占領してしまいました。それから現在まで、ずーっとパレスチナ人は、この22%のところに閉じ込められていて、いわゆるアパルトヘイトシステムですね。独立出来ず、ユダヤ人から明白な人種差別を受ける状態になってしまったのです。

しかも、レーガン時代の中頃からSettlement(入植)という名の下にユダヤ人の入植者がThe West Bank(ヨルダン川西岸地区)と呼ばれるヨルダン川の西岸地帯にどんどん入ってきて、このセトゥルメント(入植)という名のパレスチナ人の領土の窃盗は最近、5つの政権、要するにクリントン、ブッシュジュニア、オバマ、トランプ、バイデン、この5つの政権で、どんどん進んできてウェストバンクの土地の、すでに半分以上がユダヤ人に取られた状態になっています。

ですから今、ガザのものすごく小さな地域に200万人も閉じ込められていますけれども、ウェストバンクに住んでいるということになっている400万人のパレスチナ人も自分たちの土地の半分以上は既にもうユダヤ人に取られてしまいました。で、ここが重要なんですけれども、クリントン政権から現在のバイデン政権までアメリカの正式なパレスチナ政策というのは、「2 state solution」トゥーステートソリューション。「2つの国家を作る解決策」だと。

アメリカ政府は公にはそれを唱えてきたわけです。要するにアメリカ政府はパレスチナ人が独立した政府を持つ、独立した能力を持つ、自分たちの独立国家を、現在のガザと、それからウェストバンクに設立することを、アメリカ政府は勧めていると・・・そう言いながら、アメリカ政府はイスラエルの右翼の入植者にやりたい放題やらせていて、この入植者は全員、重武装していました。機関銃とかバズーカ砲まで持っているんです。

こういう連中が、ウェストバンクのパレスチナ人の農場に出かけて行って、マシンガンを押しつけて恫喝して土地を盗むようなことをしてきました。なのに、それをアメリカ政府は全く止めさせようとしないんです。口先では2国家解決(2state solution)を我々は推進していると。パレスチナ人が独立した国を持てるよう我々は支持していると言いながら、その一方では武装したイスラエル人がウェストバンクに乗り込んでいって、機関銃とか手榴弾でパレスチナ人を脅かして追い出しているんです。それでも、アメリカ政府は何もしないんです。

それどころか、アラブ諸国が国連安保理にパレスチナ人に独立した国家を持たせようと、パレスチナも独立国として承認すべきであるという決議案を出すと、それを必ず拒否権を使って潰すのがアメリカなんです。

そうすると、口先ではクリントン政権から現在のバイデン政権まで、アメリカ政府は「2ステート ソリューション(2国家解決)を支持します」と、また、「我々はパレスチナ人が独立した国家を持てる状態を推進しています。」と言いながら、その決議案が国連安保理に出されると、アメリカは必ず拒否権を使って潰してしまうんです。そうすると、パレスチナ人としては武装したイスラエル人に自分たちの農園と住宅はどんどん取られてしまう。しかも、アメリカ政府は2ステート・ソリューション(2国家解決)を支持しますと言いながら、実際には2国家解決が既に不可能なところまで追い詰めていってるわけですね。

イスラエル政府が本音で考えてることは何かと言うと、ガザとウェストバンクからパレスチナ人を全員追い出してしまうこと。全員追い出してガザもウェストバンクも全部取っちゃうことがイスラエルの最終目的なんです。

だから、イスラエル政府は2国家解決なんて最初から実現させるつもりはないんです。イスラエル政府が、そういうつもりがないからアメリカ政府は口先では何と言おうと国連安保理で、この議題が出る度に拒否権を行使してそれを潰すんです。

そういうことが続けば、皆さん、貴方がパレスチナ人だったらどうしますか?

政治的な交渉で独立権を得ようとしても、アメリカが全部拒否権を行使して潰すんですよ。そしたら、あなたがパレスチナ人だったら、これは武装蜂起するしかないと・・・そういう風にパレスチナ人が思うようになっても不思議じゃないですよね。

で彼らはもう、過去76年間、苦しんできたわけです。もう一つ言いますと、テロは絶対に許されないとおっしゃる方がいますが、テロっていうのは何かと言うと非武装の民間人に対する無差別虐殺ですよね。

そうすると、過去76年間、パレスチナ人によって殺された非武装の民間人と、イスラエル軍部、それからイスラエルの右翼、それからイスラエルの入植者(settler)によって無差別に虐殺されたパレスチナの民間人の数を比べると、私が得ている情報ではパレスチナ人のほうが、このテロリズム、無差別虐殺の被害に100倍以上も遭ってるわけですよ。

そうすると、パレスチナのテロは絶対に許せない・・と、そういう風におっしゃるのは結構ですけれども、非武装の民間人の無差別虐殺という蛮行、要するにテロ行為にもっと遙かに多く犠牲になってきたのはパレスチナ人のほうではないでしょうか?それをアメリカ人は話題にしたくないみたいですね。

イスラエル人はもちろん話題にしないし、アメリカのマスコミも非常に多くのマスコミがユダヤ人によって所有されていますから、アメリカのマスコミが話題にするはずがありません。

でも、現実問題としてイスラエル軍とイスラエルの右翼勢力、それからイスラエルの武力集団によって無差別虐殺されてきたパレスチナ人の数のほうが100倍以上なんですね。そのことを理解せずに、「パレスチナとイスラエルとどっちが悪いか」とか、「ハマスはどれぐらい悪いか」とか、「ハマスのテロ行為だけは絶対に許せない」とかね。そういう議論を私たちがやっていても問題の解決には絶対に全く繋がらないし、それからパレスチナ問題の解決にも全く繋がらないと思います。

ハマスが突然、イスラエルに侵入し、民間人を殺して人質をとったという歴史の点だけを見て、テロリスト呼ばわりするのはおかしいと思います。
確かにテロリストですが、それを言ったらイスラエルもアメリカも同じテロリストということになります。実際には、ハマスよりも数百倍も危険なテロリスト集団ですけどね。そういうわけで、今の日本は立派なテロ支援国家であるということです。

アメリカがテロ国家である証拠

中東に住んでるアラブ人から見るとアメリカはアラブ諸国に対してデタラメなことをやって何百万人のアラブ人が死のうと、要するにパレスチナ人だけでなくて、イラク人、シリア人、レバノン人、イエメン人、リビア人、が何百万人死のうと、アメリカ政府は全然気にしていないのです。何百万人死のうが「あっ、そう」と、何とも思ってないという風に普通のアラブ人が思うようになったんです。普通のアラブ人がそういう風になったというのはごく当然のことだと思います。ですから、アメリカの中東政策を見る場合、1947年から現在まで、アメリカが何をやってきたかということを、私たちも少しは覚えておかないと、まるでアメリカが正義の側に立っているように思えてしまいます。何と言っても、地球上のメディアのほとんどが似非ユダヤ人の支配下にあります。なので事実を流すなんてことはめったにないです。彼らに都合の悪いことは尚更です。それでは、ざっとアメリカの悪事を見ていきたいと思います。

イランの民主主義を倒し、アメリカの傀儡政権を作る

アメリカの中東政策の問題はパレスチナに対して酷いことやってきただけではなくて、例えば1953年にイランは民主主義政体だったんですよ。
民主的な選挙で選ばれた「モハンマド・モサデク」大統領という非常に有能な人がいたんですね。でそれをアメリカのCIAが現地に乗り込んでクーデターを起こさせて、モサデクを失脚させて、パーラヴィ王朝というものをでっち上げました。でっち上げに過ぎないパーラヴィ王朝なんていうのは、19世紀にはそんなもの全くなくて20世紀になって、イラン軍の軍曹だか伍長だかがクーデターを起こして要は私が王様だとか言って、パーラヴィ王朝というものを立ち上げたしだいです。そうやって、裏でCIAが動き、アメリカにとって傀儡に過ぎないパーラヴィ王朝にしたわけです。それで、イランの民主主義を潰してしまったのです。

イランの傀儡が倒れるとイラクを使い毒ガス攻撃

1979年にパーラヴィ王朝に怒ったイスラム教のお坊さんたちが反乱を起こしてパーラヴィ王朝を国外追放すると、今度はイラクを使ってイランを攻撃させて、イラン・イラク戦争というのを8年間も続けました。イラクはアメリカの軍事援助を得ていますから、イラクの持ってるミサイルとか武器のほうがよっぽど優れているわけですね。ですから、イランは数倍の戦死者を出しましたが、何とかそれを食い止めたのでした。その時、アメリカは、イラクに毒ガス兵器、サリン弾とマスタード弾を使った毒ガスのミサイルを供給してイラン軍に打ち込んでいたんです。だから、国際法違反の化学兵器を中東で使っていたのはアメリカと、当時のイラク軍なわけです。

イラクに対し苛烈な経済制裁と医療制裁で70万人~80万人が死亡


フセイン大統領

イラクに対してはご存じのようにクリントン政権が非常に苛烈な経済制裁と医療品制裁を起こして1996年に当時の「マデレーン・オルブライト」国連大使、その翌年から国務長官になるんですけれども、そのオルブライトがCBSの「60ミニッツ」という番組に出て、クリントン政権の経済制裁と医療品制裁によってイラクの子供逹が50万人も死んでいるというお話になり、司会者が「オルブライト国連大使、あなたはこれをどう思いますか?」と言ったらオルブライトは、「50万人のイラクの子供を死なせるという代償を払ったことは価値のあることだ」と言いました。要するにクリントン政権はすでにその時からイラクのレジームチェンジ、サダム・フセイン体制を潰すために苛烈な経済制裁と医療品制裁を課したということです。

マデレーン・オルブライト

その翌年、オルブライトは国務長官になって、この政策を続けて結局、少なめに見て、イラク人の70万人~80万人がこの医療品制裁と経済制裁のために死亡しているわけですね。

ブッシュとオバマでイラク人が150万~160万人が死亡

で次のブッシュ政権は、「イラクは大量破壊兵器を持っているはずだ」と「我々はその証拠を持っている」と言って攻め込んでいって大失敗して、次のオバマ政権になると、イラクにISISが出てきたにもかかわらず、オバマは嫌になって、米軍を全部撤退させて内戦状態にして、結局、アメリカのこういうやり方で、イラク人が150万人~160万人死んでしまいました。

オバマがシリアを内戦状態にして70万人が死亡

そのことに対してアメリカは何とも思ってないわけです。2011年にオバマはシリアのアサド政権を倒そうと言うので、何をやったかというと、シリアのアサドはシーア派ですので、そこでアメリカが何をやったかと言うと、スンニ派の武装勢力、しかも、イスラム教原理主義の考えを持っているスンニ派の武装勢力に資金援助と軍事援助をしたわけです。彼らにシーア派のアサドと戦争させたわけです。

バッシャール・アサド

でこの連中が後にISISになったり、シリアのアルカイダになったりしたわけです。ですから、アメリカは2001年にアルカイダがニューヨークを攻撃してけしからん・・・と言いながら2011年になると、シリアにおけるアルカイダと、それからISIS、もしくはイスラム国に軍事援助、経済援助をしているんですね。意図的にシリアを内戦状態にしてシリアでも70万人死亡させているんですね。

オバマ政権がリビアを内戦状態にして80万人が死亡

同じ2011年にオバマ政権はリビアを空爆してカダフィを死亡させて、カダフィが死んだ後、リビアは内戦状態になって、その内戦は今でも続いていますけれども、80万人死にましたよね。だから今言っただけでも、要するにイラクとシリアとそれからリビアで約300万人死んでいるわけです。

この300万人死んだことについて、アメリカ政府が謝罪したかというと、アメリカのマスコミも、クリントン政権からオバマ政権までのイラク・シリア・リビア・それからイエメンにおける政策の失敗によって3百数十万人が死んでいるということをほとんど報道していません。

これらはアメリカがやってきた人類に対する罪の極々一部でしかありません。このような国に追従している日本はテロ支援国家なのです。

今夜も最後までお付き合いくださり、有り難うございました。
ちょっと長くなってしまいました。何を言ってるのかわからないような記事になってしまったかもしれません(>o<)

このような私をサポートしてくれるなんて、とっても嬉しいです!