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罪を感じる

罪悪感と寂しさ
という記事を書いたことがあります。

この記事の中で、なぜ、私が罪悪感を感じやすいかということを、母の育て方や接し方から分析しました。
母の日常での態度、養育姿勢そのものが、子どもに『生きているだけで罪深い』と思わせるものばかりで、それが唯一の母親であることから、私はどうやっても罪の意識を持たずにはいられないように育ってしまったということがよくわかりました。
しかし、原因がわかり、それならこれからは罪の意識を持たないで前向きに生きよう!と、そんな簡単なことで済む話ではありませんでした。

母は独特の性格であり、母の思う『罪深いこと』は一般の人とは大きく違うのだ。
と思えたら、どんなに楽でしょう。
しかし母は、世間からは常識的で善意的な人間なので、付き合いも広く、少なくとも私の知る限りでは母を非難する人はいません。
ということは、自然と、母が私を『罪深い』と思っていることは、世間的にも正しいことなのだと感じてしまうわけです。
他人ならこのような二項対立的な考え方は極端だと言えるでしょうが、絶対的な庇護者から伝えられてきたことは、私にとって抗いようのない事実となっていて、それを否定するには、母自身が世間から徹底的に否定されている姿を見ないことには出来ないのです。
そして原因がわかったとしても、私が今現在も日々罪悪感を感じて生きている状況は、なかなか変えられないのです。

そこで、私はいったいどんなことに罪の意識を感じるのか考えてみました。

ー 朝起きる時 ー
・決めた時間に起きられなかった時
・昨晩夜更かしして体の疲れが取れていなかった時
・なかなか起き上がれないで家事に取り掛かるのが遅れた時
・今日のスケジュールに不安感じる時

ー 日中 ー
・人から否定的なことを言われた時
(直接的な叱責はもちろん、からかわれたり、ジョークで言われたことも含め)
・みんなが忙しくしている時に、一人だけやることが見つからなかった時
・段取りが悪くて仕事が遅れてしまった時
・何も気遣わずに話したことが、後から相手を傷つけていたのではないかと気づいた時
・自分がいることで場の雰囲気が悪くなったように感じる時
・家事が時間内に終わらない時
・何もやることが見つからずにぼんやりしていた時

ー 夜・寝る前 ー
・夕飯の提供が遅れた時
・片付けが残っている時
・就寝時間が遅くなってしまった時
・明日のスケジュールが不安な時

あれ?
これはほぼ一日中、就寝中を除いて罪の意識を感じているということでは?
これはあくまで日常の中の何気ない場面でのことなのですが、これ以上に深刻なのはやはり、仕事上のミスとか、重要な約束を忘れてしまったこと、勘違いして迷惑を掛けてしまったことなどがあります。
朝起きてから夜寝るまで、酷い時には夢を見ている時でさえ、私は常に『罪を犯している』という意識で居るんですね。
これだけ要素があると、物心付いてから一日も休むことなく罪の意識を感じていたということになります。
むしろ罪の意識を感じない人の思考が想像できないわけです。

自分自身が罪を感じてビクビクしていると、人は残酷なので余計にイジメたり、冷たくしたり、時にはその人のイライラを吐き出すゴミ溜めのように扱ったりしたくなるのでしょう。

前に記事にしたこともありますが、占いをしてもらった時、以前居た職場の人から悪い念をもらってしまい、ずっと私の身体に憑いていると言われたことがあります。
その後、同じようなことを別の人にもやられたのです。
こういう時、ぶつけてくる相手は無意識なので直接反論する余地はありません。
指摘されて当然というネタを選んで攻撃してくるので、結局『akbalさんが言われて当然のことをしているんだから、責められても仕方ないよね』と思われておしまい。
すると残るのは『私に新たな罪悪感が生まれた』という事実だけです。

現在の生活で、私が毎日罪の意識にボコボコにされていることは、離れて暮らす母には一見何の関係も無いように見えます。
「こんな酷い生活を送っているのはお母さんのせいだ!」
などと口に出したら、母自身にも意味がわからなければ、周りの人からも「そんな年になって反抗期が終わらないなんて、頭がおかしいんじゃないの?」と馬鹿にされておしまいです。

しかしこれまでnoteに書いてきた母の罪を知っていただければ、当然の成り行きなんですよね。
私は物心つく前から、母の妄想的な『理想の子ども』にされようとして、上手く行かずに母から勝手に恨まれてしまった哀れな子どもです。
物心つく頃にはすでに
『お母さんに迷惑をかける悪い子』
という罪悪感を背負っていて、その罪悪感は生きていくうえで必要となる全てのことに感じてしまうようになってしまったのです。
母は自分勝手な魔法を掛けて、さっさと私の前から去り、善人ヅラしてのうのうと生きている。
私は掛けられた魔法から逃れようとしても、見るもの聞くもの全てが私を責めているように感じてしまうために自分で自分を縛り付けるしかなくなってしまう。

原因→現状
までの理解が進んだところで、今度はどうすればその罪の意識が薄れるのか、実践編に移って行こうと思います。

といっても、別に母に対して恨みをぶつけるわけではありません。
母を徹底的に非難しても、余計に罪悪感を募らせるだけですから。

上記に挙げた罪の意識を感じてしまう一つ一つの出来事に、「それは自分が悪いわけではない」と自分を説得していくという地道な作業です。

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