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昭和の味 お好み焼きパン

こんばんは。
読むこと、書くこと、食べることが大好きな
ひらさわあけみです。

友人からパンをもらいました。

お互いにパン好きなので、パン屋さんを見かけると、つい入ってしまうのです。

でも、今回は違いました。

「もらい物のパンなの。一緒に食べない?」
飾り気のない白い袋を降っています。

「もちろん。おやつの代わりだね」
ホットの麦茶を用意しました。

袋を開けた途端、かつおぶしとソースの香りが広がったのです。

「もしかして、たこ焼き?」
「ううん、お好み焼きパンらしいよ」

紅生姜、マヨネーズ、青のり。
強烈な存在感です。

少しだけ温めて、いただきます。

「うーん、すごい」
「ガツンとくるね」

パンを食べた時の感想とは思えない発言。
それくらい、インパクトが強かった。

お茶なしでは食べるのが大変。
喉が渇きます。

「甘いものが欲しくなるね」
「うん、それもあるよ」

もう一つ袋に入っていたのは、パウンドケーキでした。びっくり。

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「なかなかない組み合わせだね」
「確かに」

お好み焼きパンと違い、こちらのケーキはずっしりとしています。

「いい香り」
「りんごが入っているみたい」

改めてお茶を淹れ直しました。
今度こそ、おやつタイムです。

フォークを入れると、思ったよりも堅い。
カツン、という音がしそうなくらいです。

小さく切って、口の中に入れました。

しっかりした生地に、煮込まれたりんご。
シャクっという音と共に、抑えた甘みが広がります。

「......何だか、意外」
「おいしいね」

先程のお好み焼きパンとは全く違いました。

しっとり感とほどよい温度。
みっちりしているのに、食べやすい。

「同じお店なのに、面白いね」
「よく知らないけれど、昔からあるパン屋さんらしいよ」

ごく普通の材料で作る、お惣菜パンが中心らしい。カレーパンやメロンパンが人気とのこと。

おそらく、その土地で愛されている、まちのパン屋さんなのでしょう。

懐かしさを演出してくれるパンは、まさに昭和の味。

こだわりの強さはないけれど、ホッとする気安さと定番の安心感。

たまにはこういうパンもいいですね。

新しい店にばかり目を向けていたけれど、古くからあるパン屋さんにも行ってみようかな。

楽しみです。


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