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助けてほしいが言えなかったから

くつしたも見つからぬまま よわさも布バックにいれ 明日をむかえに

くつしたもみつからぬまま よわさもぬのばっくにいれ あすをむかえに

亜希


助けてほしいが言えなかったから、いま、ここで伝えます。

こんばんは。亜希です。

何もしなかったら絶対、後悔する。やりたい。

ならば、思いを書こう。


こどもの頃、なかよしの親友がいました。

親友はアイドル、私はお芝居が好きでした。

彼女は、アイドル会いたさで、両親にたのんで劇団に入れてもらいました。

素直にやりたいと言えて、訊いてもらえて、なんなら叶えようとしてくれる両親がいる親友。

片や、劇団に入れてもらえるはずもなく「妹はこんなにかわいいのにアンタはなんでそんなにブスなの」と辛辣な言葉を母からなげられる私。

母に悪気はなく、私もそんな母を嫌いにはなれませんでしたし、ぶっちゃけ、妹はアイドル並みにかわいかった。

ともだちは羨ましいわ、何をしても母から認めてもらえないわ。

その頃、イグアナの娘というマンガ(ドラマ)の存在を知り、「私」って思いました。

主人公同様、鏡を直視できない。写真が怖い。人の眼も怖い。
どうしても見る時は、部分部分のパーツ、口元なら口だけ。
全体は、見れませんでした。【醜形恐怖症】

そこへプラスして、自分にお金をつかうことも怖かったです。
誰かの役に立つことばかり考えていました。

16歳になってすぐに献血をはじめました。

可能な限り、献血!献血!

当時の私は、役に立てば生きていてもいいと思っていました。

血を見るのも、抜かれるのも、ほんとうは大の苦手。加えて毎月ひどい生理痛と月経過多。

いつものように献血車に乗り込んで、試験管の透明な液体に浮いたままの血液に

「貧血なので献血はできませんね」と言われ、献血しなくてもよくなった。内心、ホッとしました。

役に立たなきゃをギュウギュウに掴んだまま大人になった私は、同僚とごはんを食べにいきました。

同僚がいいました。「今月あまりお金なくて、節約しなきゃ」といわれて、同僚のから揚げ定食代を出しました。

お金を出してと言われたわけではないのに「役に立たなきゃ」と伝票をひっつかんでレジに向かう。

その後、彼女は、ビールも飲んでご機嫌な千鳥足でタクシーに乗って帰っていきました。あまりにお人好しすぎ。ええ、知ってる(笑)。

口癖は、だいじょぶ、だいじょぶ、でした。
大丈夫じゃないのにとびっきりの笑顔でだいじょうぶって。

結果、200万円の借金をかぶり、それでも助けてと云えずに壊れて、気が付いた時には病院のベッドの上でした。

そこから、ほんっとうにいろんなことがあって、ちょっとずつ変わってゆき、上がってゆき、今の私がいます。

いままで遠慮して、あきらめて、声にすら出せなくて。

そんな私の1歩が、noteです。

こう言いながらも怖気づいてしまい、書いた記事を下書きに戻してます(笑)。時々のチキンです。

嫉妬されることも、嫌われることもまったく怖くないかといえばウソになります。

けれど、書きます。

くつしたも見つからぬまま よわさも布バックにいれ 明日をむかえに
亜希


亜希の希は布です。言葉の糸を紡ぐと布になるから。


暗い話、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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おやすみなさい。亜希



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