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創造性の4B【アイデアが浮かぶ場所は?】

最近「創造性の4B」という言葉を知り、調べてみたのでまとめておく。創造性の4Bはアイデアが浮かぶ場所をBの頭文字でまとめたものである。

以前、一度アイデアのつくり方についてnoteを書いた。こちらも参考に。

創造性の4Bとは

Bus:バス。移動している時。
Bed:ベッド。寝ている時、寝る前、起きた後。
Bathroom:風呂。トイレも含む。
Bar:バー。酒を飲んでいる時。

これら、リラックスできる場所が創造性を促進するとされる。これが創造性の4Bだ。

『スウェーデン式アイデア・ブック』で紹介されていたらしい。

調べてみて最初に思ったのは「三上」とほぼ一緒だということ。

三上(さんじょう)とは、北宋の詩人・政治家である欧陽修が、文章を考えるのに都合がいいとした3つの場所のことだ。アイデア発想に有効な場所と考えられている。

その3つは馬上・枕上・厠上、つまりBus、Bed、Bathroomである。

創造性の4Bは三上にBarを足したものとなるわけだ。

ここからはそれぞれについて僕なりの所感を述べたい。

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① Bus(馬上)
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移動中はアイデアが浮かぶ。
僕もこれはかなり同意だ。というか、僕のアイデア発想のほとんどがこの時である。

僕は通学が自転車なのだが、自転車に乗っている時は思考が広がっていく。
まとまりのない思考であることも多いが、日々アイデアや思考のストックができる。

また、より効果があると思うのは「散歩」だ。
あのニーチェも散歩の中でいい考えが思いついたと言う。

普段行かない所を散歩してみると、観察によって新しい発見も得られるし、非常におすすめだ。

ちょっと秘密だが、方向音痴の僕は見ず知らずの土地で散歩して”迷う”のが好きだったりする。あのドキドキ感がなんともいえないし、その状況下での思考はいつも変わる。
しかし昔は最終的に線路を探して帰り着いたものだが、今はGoogleマップがあるので普通に帰れてしまう。スマホを置いていく必要性があるかもしれない。

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Bed(枕上
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個人的には寝る前や朝起きたときにはそこまで画期的なアイデアは思いつかない。特に寝る前に思いつくことは稀だ。むしろすぐ寝てしまう。

しかし布団の上にいると不思議と思考が広がることが在る。
冬とか、寒いので寝るかなり前から布団に入って作業したりするのだが、いつもより思考がリラックスしている気がしなくもない(作業効率も低下しているが)。

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③ Bathroom(厠上)
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風呂に入っている時。
これは僕もよくある。少しアイデアが詰まっていたときに風呂にはいると、不思議にすぐアイデアが浮かんだりする。問題は防水系の装備を持っていないため、アイデアがメモできないところか。
よく考えると自転車でも同じなのでやはり問題はない。

トイレについてはあまり長時間入っているタイプではないのでよくわからない。

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④ Bar(酒を飲んでいる時)
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僕は基本的にお酒は飲まない。付き合いで飲む時も酔うほど飲むことはないので、このBarについてはまったくわからない。

代わりに論文を1つ紹介しておこう。

『Uncorking the muse: Alcohol intoxication facilitates creative
problem solving』

心理学の世界で用いられる、ひらめきを試す「洞察問題」の成績が、アルコールを摂取した時(少し酔う程度)、摂取していない時に比べて向上したとする報告だ。

このあたり、まだ結論は出ていない領域ではあるが、酒によって普段は縛られている思考が解放され、新たな道を見つけることは考えられるだろう。

リラックスの前にインプットと思考を

創造性の4Bは、リラックスしている時にこそアイデアが生まれるという考え方。

しかしその前提には、リラックス以前の「十分な情報収集と思考」がある。

逆に良いアイデアが机上で生まれることは少ない。

創造性の4Bを上手く活用してほしい。

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