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考えをまとめる


今晩20時に出す『月のブックレター』が中々完成しない。
頭の中で考えがぐるぐる巡っていて、それがうまくアウトプットできずにいることが敗因で少しでも整理する為にnoteを書く(お昼ごはんを食べたら散歩にも行こう…)。


思えば『月のブックレター』を書くことを一昨日ぐらいまですっかり忘れていた。11月は自分にとって怒涛の月だったからかもしれない。
お話しする機会が持てると思っていなかった人たちとお話しすることができたこと。懐かしい人たちに会えたこと。人の幸せに触れるということはどういうことなのかを知ったこと。日々時間が流れていく中で感じたことが多く、10月より読む本も増えた。

移ろいゆく季節を眺め、「仕事に行きたくない」という夫の背中を見て私に何が出来るだろうと思う日々。
美味しいご飯を作ること。家を清潔にすること。少しでも癒されるように整えて夫の心が休まりますようにと願うばかり。
ぎゅーっとする時、ほんの少し猫背になる夫に、貴方の良いところはここだよと毎日伝えている。それがどれほどの効果を生むのかはわからない。だけど伝えずにはいられない。こんなに頑張っている夫の背中を見送ることしかできない。そういう気持ちもまた抱え込んで生きている。



最近、なっちゃん(茄子のおひたしさん)の影響で上田岳弘さんの『私の恋人』を読んでいる。

一人目は恐るべき正確さで世界の未来図を洞窟の壁に刻んだクロマニョン人。二人目は大戦中、収容所で絶命したユダヤ人。いずれも理想の女性を胸に描きつつ34年で終えた生を引き継いで、平成日本を生きる三人目の私、井上由祐は35歳を過ぎた今、美貌のキャロライン・ホプキンスに出会う。この女が愛おしい私の恋人なのだろうか。10万年の時空を超えて動き出す空前の恋物語。三島賞受賞作。

新潮社HP

読み進める毎になぜか自分の思考がどんどん奥へと進んでいく感覚がある。まだ途中までしか読めていないのだけど、研ぎ澄まされていく思考の感覚がとても不思議で、なんと言えばいいのかわからない初めての読書体験。
考えが深まる読書って楽しい。まだ見ぬ読書体験があったことに心が躍っていて、この体験を少しでも長引かせたくてちょっとずつ読み進めている。でも図書館で借りた本なのでそろそろ一気に読み切らなければならない。図書館に返却しに行った時、他の作品もないか検索してみようと思う。

20年以上も読書をしているはずなのに、初めてのことがまだまだある。
そんな気持ちで『月のブックレター』を書こう。
なんとなく気持ちが整ってきた気がするので、ご飯を食べて散歩をしてふーっと深呼吸をしてから一気に書き上げようと思う。楽しみにしていてください。ではまたいつか。




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