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ハラスメントを受けた時にやっておけばよかった・やっておいてよかったこと。


まず、私がセクハラを受けて精神的にやられた後に後悔したことがある。

それは、相手に対して「明確な拒否」をしていなかったことだ。

明確な拒否とは、第三者(警察)から見ても、これは明らかに拒否していますね、と納得できるほどの強力な拒否だ。

例えばLINEで「これ以上連絡してきたら警察に通報しますよ」という一言を送っておくことだ。

直接言葉で言ったなら、録音しておくのが良い。

私の場合、心の中では強烈に拒否反応を示しており、
皮膚や目や耳にもその影響が出ていたにもかかわらず、
その一言がなかなか言えなかった。

だって状況が元彼からされているのと、会社の上司からされているのとでは天と地との差がある。

会社の上司は、毎日接するのだ。
だから、どんなに嫌なことをされようと、業務上必要な時には話をしなければならない。

だから、嫌です!の一言を言ったとしても、なあなあになりやすい。

でも、これをしないと警察に相手にしてもらえない。
なぜならストーカーの定義は、明確な拒否をしたにもかかわらずしつこく執着してくるヤツだからだ。

やっておけばよかったことの後悔No.2は、証拠集めである。

LINEや着信履歴を気持ち悪いからと言って削除してしまうことは絶対にしてはいけない。

私の場合、LINEのスクショが一番証拠として役立った。

証拠としては映像が一番説得力があるらしいが、会社内では結構難しかった。

本当に身の危険を感じた時、小型カメラをキーホルダーに仕込んでカバンにぶら下げてみたこともあったが、結構扱いが難しい。

私が使ったのはボイスレコーダーくらいだ。

LINEスクショ、着信履歴、録音さえあれば良い。

日記も一応つけていたが、あまり役に立たなかった。

セクハラを受けている間は、それが日常になってしまうから、それを通報してやろうと動く気になれない。
日常は日常のままが良い、ストレスは土日に発散できればいい。
お金をもらっているんだからこれくらい我慢の範囲内なんだ。
そう考えていた。

でも身体に異常が出初めて、死にたいと思うようになってきた時、
これはいつか通報してやろうという気持ちになってきた。

なるべく早く動いていたら、心の傷もその分浅くなったのかもしれない。


セクハラが日常化してくると、これが普通なんだと思ってしまう。
まさか自分が犯罪的行為をされているなんて思わなくなってしまう。

でもやられていたことはストーカー行為だったし、胸やお尻に無理やり触られたりするなど強制わいせつにあたることもあった。

警察の人に言われるまでそんなことも知らなかった。
だから、もしあなたがされている行為が最低なものなら、法律違反になるかもしれないから調べて欲しい。


ハラスメントは会社として発生しないよう努力する義務がある。
これもセクハラを受けた後で知った。
確かにたまにハラスメント防止研修とかあるよね。

もし起きたら、会社の人事や法務や部長以上の人には知れ渡ってしまう大事だ。
それだけじゃなく、病院に行ったり弁護士に相談したりと費用もかかる。
慰謝料の話も出てくる。
傷つく間もなく考えなければならないことがたくさんある。

会社には、ハラスメントを防止する義務がある。
だから、被害者は訴えることができる。
会社がハラスメント防止策を徹底していたかどうかで争う手段もあった。
でもそこをつくのはなかなか難しい。

一度大事になってしまったことは、消せない。
会社では一生ハラスメントのことで揉めた人だって認定される。

だからこそ、最初の段階で「やめて!」って叫ぶのが一番大事だと思うのです。


なんでハラスメントを受けてしまったのか、考えることがある。
私の性格がいけないのだろうか、たまたま嫌な人にあたってしまったのだろうか。

でも、他の人はその上司とうまくやっているじゃないか。
やっぱり私の弱さが原因だったんだ。
そう思うことがよくある。

セクハラを当然のようにされて帰ってきて、嫌すぎてコートの紐で首を吊って苦しくて死ねなかった日もある。

仕事で成果を出せなくて、上司の吐口になるならそれで役割を果たしたことになるのだろうかと思ったこともある。

優しいね、純粋だね、騙されやすそう、大丈夫?
とよく聞かれる。

私の何も知らないくせに、と思う。

なのに仕事になると全ての人から嫌われないようにしないといけない、
期待に応えないといけないと必死になってしまう。

それは今でもどうすればいいかわからない。

とにかくこの記事で伝えたいことも、
嫌なことは早く嫌って言って欲しいということだ。
明確な拒否をして相手がどう行動に出るかで
会社に通報するか、警察に通補するか決めることができる。

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