0413/マタニティ・グレイ
最近、妊娠していることを知っている友人から妊娠出産系の小説やエッセイを勧められることが多い。
石田衣良さんの「マタニティ・グレイ」を読んでいるが、なんだか違和感を感じてしまう。今まで石田衣良さんの本は、「このひと本当に男性だろうか?」と思うほど女性の心理描写が上手いと思っていたけれど、今回のこの本に関しては、今自分が絶賛妊婦だからか、もやもやしてしまう。(仕事と出産にまつわる色々な葛藤はすごくリアルで、あゝとなる)
でも気になってるところってそもそもいま自分が自分にNG出してるものだったりするから、心理描写でもなんでもないか。
・お寿司食べているところ(生魚食べちゃダメだと思っているけれど、食べてもいいのかな)
・セックスは中出しOKで妊婦も悪くないね、という感じなところ(精液は子宮を収縮させるからダメだと思ってた※ネット調べだけれど)
・ローストビーフも食べてるところ(生肉はトキソプラズマ的にだめ説)
・切迫で入院の後に、ビールひとくち飲むところ
・嬉しい時に少量だがワインなど平気で飲んでいるところ(その割にカフェインに対しては異常に厳格に絶っている)
人それぞれ妊娠の状態は様々だからこういうのもあるのだろうと思うけれど。
主人公が13wで不正出血、切迫流産で入院するシーンが、自分と週数が近すぎて怖くなる。15wの同室の女性が流産してしまうのも、こわくて、泣いた。
読み進められないかもしれない。
妊娠してからというもの、匂いに敏感になりすぎて、舌を入れるようなキスができなくなってさりげなく避けている。本の中の主人公は平気で病室でディープキスを繰り広げていて、たくましい。
同室の、ひどい悪阻で入ってきたギャル妊婦が口からよだれを垂らして(たぶんよだれ悪阻)いるのをみて、「妊娠にも恐ろしい副作用があったものだ」とだけ思えるだろうか。
わからない。
ひとそれぞれだから。
わからないけれど、何か、違和感。
この違和感は、この己の不寛容は、何だろう。
なんて思いながら読み進めてる。いろんなものがじゃましてしまうから、妊娠する前に読んだ方が良いかもしれない。
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