旅に向けて、想いを「書く」ということ

書くことで楽になるのでは?

ヨーロッパ自転車旅が4日後まで迫ってきた。出発直前の今、具体的な準備が多くなり悶々としていた時、ふとそんな思いがめぐってきた。

3月はじめ、「ヨーロッパを自転車で走ってみたい」という純粋な気持ちに従い、とにかく6月に出発しようと決めた。見切り発車感があったが、頭の中の規定された範囲から出たい、もっと本能に従いたいという気持ちが強かったのだと思う。

「ヨーロッパを自転車で走る」なんて、海外に行ったことのない自分からするとどんな景色が広がっているのか想像しただけでワクワクする。きっと大航海時代の人や未開拓の地へ踏み出そうとしてきた人も同じ気持ちだったのかもしれない。(ちょっと大袈裟だが)

まずは、ヨーロッパを自転車で旅した人がいるのだろうか?と思い「ヨーロッパ 自転車旅」とググってみた。するとなんと、中村洋太さんという方が2010年にスポンサーを集めてヨーロッパを自転車で一周したことがわかった。当時、コトをスケールさせられるようになりたい=影響力のある人間になりたいという想いもあったので、自分もスポンサーを集めてやってみようと思い立った。だから自転車の展示会に行って飛び込み営業をしてきた。結果はほとんどうまく行かなかった。(この時のことは別で記録に残してもいい気がする)

その後中村さんに会いに行き、当時のことやスポンサー集めについてお話を聞いた。その日から、スポンサーを付けて旅をすることは自分にとって本当に意味のあることなのか?という問いがぐるぐると回るようになった。
棍詰めて考えたり、人と話しながら考えたりすると、この旅は自分のための旅なのだから、スポンサーを集める必要はないという結論に至った。スポンサーをつける=何かしらの社会的価値を提供するということ。それは今自分がしたいことではないし、すべきことではないと考えた。

改めて「自分のための旅」ということを意識して準備していた6月、中村さんのヨーロッパ自転車旅について書いたツイートがバズった。100万近くの閲覧数、約4600のいいね!、さらに「感動した」「素敵なお話だ」と多くのリプライが来ていた。純粋にすごいなという気持ちと、今から自分は同じようにヨーロッパを自転車旅するのに、中村さんのように多くの人に影響を与えられていない。なんて無力で情熱がなく、行動力がないのだろうと打ちひしがれた。そのうち「こんなことやって本当に意味あるのだろうか?」(ない訳ないのはわかっているけど、考えてしまう)と自分の弱さにとても気落ちして、苦しくなっていた。こんなこと1人で悶々と考えたところでしょうがないし、何も前に進まないのはわかっていた。けれど自然と考えてしまっていた。

そんな時、「書くことで楽になるのでは?」という想いが浮かんできた。僕は今までインスタで写真と文章を投稿したり、ショート動画を作ったりと様々な形で、自分の感情、想いを表現してきたけれど、もしかしたら率直に文章にすれば考えの整理にもなるし、うまくいっている所だけをSNSにあげる「綺麗な自分」ではなくなることができるのではないかと考えた。

実際今こうして書いていると気持ちも落ち着いてくるし、他の情報にとらわれず自分が進みたい道を明確に捉えることができるようになっている気がする。
これからの旅の中でも自分の想いを書き綴ってみようと思う。


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