「物流の2024問題」 アーティストとしてできることは何か
こんにちは。
黄金のペットボトル研究家アーティストの木村晃子です❣️
4月1日ははじまりの日。
新入生ガイダンスが行われ、
専門分野の研究がとことんできる喜びと同時に、
自分が生み出したものへの責任を強く持つことを誓った日でした。
その帰り。学部時代からの友人と大学裏の「悠創の丘」に上り、
小さな春を感じるために、芽生えたての野草を摘みに行きました。
摘んできた野草たちは、友人の手によって美味しそうでヘルシーな和食に大変身。
ふきのとうの心地よい苦味を感じ、体内に「春」がきたことを知らせることができました。
なんとなく、「室町」っぽさを感じた料理。
全部、美味しかった!!
4月1日、
それは、働き方改革関連法施行により時間外労働の上限(休日を除く年960時間)規制等が適用される、はじまりの日でもありました。
この規制は
「物流の2024年問題」
と呼ばれています。
運送業は他業種に比べ労働時間が非常に長い。
多くの人が認識しているでしょう。
運送業の過酷な労働環境については、私がこれまで取り上げてきた「黄金のペットボトル(尿入りペットボトルの不法投棄)」の発生要因でもあります。
衛生的で安心安全な環境で排泄ができない状況下において発生してしまう緊急トイレを適切に処理できない結果が、黄金のペットボトルなのです。
これは、改正後に何が変わるのかを示した図です
一見、労働時間が短くなり、休憩時間もしっかり取れるような体制に代わり、全てがうまく解決できそうに思えます。
しかし
運送力の供給不足
運送会社の売上・利益の減少
ドライバーの収入減少
労働時間・休憩時間の見直しがされた結果、これらの問題が発生してしまいます。残業時間で稼ぐことが難しくなったために、副業をするドライバーも増加する見込みです。副業の疲れやストレスが運転に影響することも懸念されます。
2023年より、この改正後の運送業界・ドライバーへの待遇悪化が危惧されていました。
私が制作した映画のエンドロールにも、この問題の詳細と危惧されている物流の未来について、社会や物流のお世話になる私たちに問いかける文章を入れました。
多くの人がこの問題についての情報を知らなかったことに驚きました。
今の時代は、見たい情報を選択してカスタムすることが主流であるので
興味関心がなければ通り過ぎてしまう問題であったのだと感じました。
ポチった商品が手元に届くまでのストーリーについて
想いをよせる余裕は私たちには微塵もないのだろうか?
運送は魔法ではなく、誰かが運んできてくれて成り立つものだとみんなが知っているはずです。
アーティストとして
悲鳴をあげている人々のスピーカーとなり、
社会と人々とそれらの問題をつなぐ合わせるシールのような役割になります。
まずは、社会と人々に対して物流に起きている問題の副産物である
黄金のペットボトル問題の認知を広める活動をアートで表現していくこと。
解決のプロセスをみんなで考えていくこと。
これらを実行していきたい!
やる気に満ち溢れている春。
何か、アイディアや意見があればSNSやメールに気楽にご連絡ください。
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