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寝たきり1ヶ月で奪われる体力がマジでやばいって話 (事故と入院を振り返って3) ~第45話 パラグライダーで墜落 そして入院~

今回はちょっと汚い話も入ってきます。

パラグライダーの故事で墜落してしまい、踵、骨盤、腰椎のかなり酷い骨折をしました。3回の手術が1ヶ月かけておこなわれました。その間はずっと寝たきり状態だったんです。

医者や療法士に言われました。
「寝たきり1ヶ月で全身の筋力がめちゃくちゃ落ちています。」

「ですよね。」って思いました。
でも俺はこの言葉の意味をちゃんと理解していませんでした。。。

驚くほど落ちます。そして、
「まさか、、、そこの筋肉も・・・!?マジか。。。」
って状況でした。

「全身の筋肉」というのは大と小の排泄を我慢する筋肉のことも含まれていたんです。

寝たきりの1ヶ月間は尿道カテーテルとオムツで排泄していました。尿道カテーテルは管が奥の方まで入っているので貯まれば勝手に出てきます。自分でしようとする必要すらありません。大の方もオムツに出してナースコールする方式なので、我慢をする必要がありません。

筋肉は使わかければ、衰える。

それを実感したのはリハビリが進み、歩行器を使って自分でトイレに行けるようになった時です。自分のベットからトイレまでは20mもありません。その距離ですら、最初は我慢することができませんでした。
わかります?37歳のおっさんが、20mすら我慢できない現実。ショックでした、、。

それくらい、寝たきりによって全身の体力や筋力は奪われていくんです。

そして、事故から半年以上たって、日常生活をあんまり問題なく過ごせるようになった今ですら、体は完全には戻っていません。トイレに行きたくなったら我慢せず早めに行くようにしています。。。

大と少を我慢する筋肉ですらそれくらいのペースで落ちるんです。足腰をはじめとする運動系の筋力の落ち方は凄まじいものがありました。

ちなみに私、スポーツジムで測った体力測定では、スポーツレベル1(普段からかなり運動している人)とスポーツレベル2(プロ野球選手などのアスリート)の丁度間でした。スポーツレベル1と2の境界線の位置に来るくらいの筋力があると診断されたことがあります。違いなく、一般の人よりは筋力、体力はある方だったはずです。

そんな自分が手術後の最初のリハビリでベッドの上で起き上がっただけで息切れをして、体重を支える太ももやおしりが痛みました。

たった1ヶ月の寝たきりで、信じられないほど落ちた体力。それを取り戻していくのは驚くほど大変です。今もまだ取り戻す途中です。

なんというか、感覚的に例えると、、、。
「時給500円で働き、貯金していけ」
と言われているような感じです。その給料で生活費も確保しながら貯金していくような感じです。全然貯まっていきません。

入院中からハードにリハビリをしてきましたが、自分の場合はかかとの骨折の影響が大きく、左足のリハビリは2ヶ月遅れです。さらに怪我による寝たきりだったということもあり、事故から半年以上たちましたが、最近やっとジョギングが出来るようになったくらいです。今日のジョギングでも400mが限界でした。

たぶん、、、病気きっかけによる寝たきり1ヶ月でも、筋力を完全に取り戻すには1年以上かかるんじゃないかと想像します。

怪我による寝たきりだったこと。そしてまだもう一度腰の手術があることを考えると、、、私が思い描いている体を取り戻すには一体どれだけの時間がかかるのか、ちょっと想像できないです。

それくらい筋力というは簡単に落ちていきます。なのに取り戻すのはめちゃめちゃ大変なんだと、痛感しています。


だからこそ、皆さんにお伝えしたいことがあります。その話は次回に。

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