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チャイコフスキー ~音楽に寄せる愛5

羽生結弦さんに北京五輪で滑ってほしかった曲、続きます。
【前回の記事  ショパン「英雄」 ~音楽に寄せる愛4】

フリープログラムは、この曲を希望していました。

ヴァイオリン協奏曲ニ長調/チャイコフスキー


ハウス・ザ・カリーCM(なつかしい、中村紘子🍛)で有名なピアノ協奏曲第1番もよくて、こちらのほうが王子様っぽいのですが、どちらかというとヴァイオリン協奏曲のほうが好きなんです。活力みなぎるというか、明日への希望が出てくるというか、そういう感じがするので。

出だしから徐々にギア全開にしていって、0:20から、草を分けながら草原を高速で移動しているような疾走感があります。風を感じます。

で、0:39のところで

✨✨クワドアクセルを跳んでいただきます✨✨

美麗にとはぜいたく言いません。片足で降りてくれればいいのです。

おわり。


え、これでおわり? 前回と同じやん。ワンパタやなっ😑

あとは羽生さんの感性で滑っていただくとして(笑)、彼の演技に思っていることを述べます。

羽生さんはいつもスピンで締めるので、正直に申し上げると、そこが不満。フリーでの終盤のハイドロブレーディング~イナバウアー~スピンの流れも、ちょっと見飽きた感があります。

たまにはステップで終わるとか、真央ちゃんの幻想即興曲(2007年GPFの演技)みたいにアクセルで締めるとか、やってほしいなーと思ってます。

ああ・・・すみません🙇‍♂️、ファンのおねえさま方に殺されそうです🥶
おそらく、体力面を考えての構成だし、この構成が彼の美学ってことなのかもしれません。


羽生さんの北京フリー「天と地と」について・・・

クワドアクセルは、まあ、うん・・・練習のときから、こうなることは予想していました。だけど、TV越しでも伝わってくる彼の熱い気持ちに圧倒されました。足を着いた位置も、ど素人目にみてですが、ur(1/4~1/2回転不足)でなくq(1/4回転不足)でいいんじゃないのー? ま、贔屓目かもしれませんが。

次、得意なサルコウも転倒したのには驚きました。相当、足が痛かったのだろうなと・・・。逆に言えば、この状態でよく、2コケだけで済ませ、作品として完成したフリープログラムを滑りきったなあと、驚嘆いたします。リンクを出るところまで含め、羽生結弦の意地を見た演技でした。

1回目のスピンのところの音楽すごい好き💖
ここは新・平家物語ですね。

表彰式が終わった15時前に、NHKのアナウンサーが「クワドアクセル認定されました!」と仰ったとき、目頭熱くなりました。
演技後に「報われない努力だったかもしれないけど・・・」と仰っていましたが、

報われないなんてことはない、ちゃんと、報われたじゃないか

って。本人にしてみたら、とても報われるレベルではないかもしれません。が、認定と聞いて、ちょっとこみ上げる表情をされていたように思います。

今シーズンはどうされるのでしょうか。休養かなあ・・・

いちファンの勝手な願いですが、足の状態が戻れば、できることなら4Aトライを続けて欲しい。
私はふざけているのではなく、(4A=クワドアクセル)

4Aに特化したプログラム

でもいいと、思ってます。つまり、冒頭4A→失敗すれば次のジャンプで4A→失敗すれば次のジャンプで4Aを延々繰り返す。

んなアホかっ💥💥て怒られそうですが、どんだけ最悪な点数になろうとも、いいのです。

世界初の成功者はやっぱり、羽生結弦でないと、いやなのです。


ところで、今期のフィギュアスケート界では、もしかしたらロシア作曲家の曲は敬遠されるのかもしれません。この前の世界選手権にロシアが出ないと知ったとき、最初は正直、つまらなかった。

だって、プルシェンコの時代から見てますから・・・

だけど、シュムラトコ選手の渾身の演技や、ウクライナ選手の涙を見たら、この同じ場にロシア選手はいてはいけないのだな、とも考えました。スポーツ選手や演奏家のロシア締め出しは、残念だけど、仕方がないのかなと思ってます。彼らの中から、国への疑問が起こってくれるようにするためには。

ただ、音楽そのものまで締め出しされるとしたら、悲しい。

正直、どうするのが正解なのかは、今でもわかりません。
人間の決めることで、正解なんてありませんから。




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