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小手鞠るいさんの講演に行った話

まず、最初に。私、うっかりしてたんですが、記事を非公開にして再度アップしたら「投稿日付」は最初にアップした時の日時のままなんですね。タイムラインに上がってこない、なんで? ってなって、そのことに気づきました。そのため、昨日の「獅子座流星群」は新しいのを再度アップし直しました。

一回目にも、二回目にもスキを下さったマルベリーさん、ソルトさん、ありがとうございました!😄

9月30日の土曜日に、小手鞠るいさんの講演に行ってきました。場所は奈良県王寺町のリーベルホール。王寺駅の駅前にあります。表題画像は王寺町のマスコットキャラクター、雪丸くんです。

小手鞠るいさんの本は読んだことがなかったのですが、図書館で、王寺町が舞台となっている小説『ラストは初めから決まっていた』を読んで面白かったので、講演聴きたいなあ、と、申し込みました。(図書館の壁にチラシが貼ってあった)

町と作家のコラボというのが楽しい。奈良だから歴史小説はたくさんあるけれど、現代小説、しかも恋愛小説、という点が新鮮に私には思えました。王寺町民が読んだら(私は違いますが)「あー、ここもあそこも行ったことある~!」と、嬉しくなる仕掛けがたくさん登場します。

町民が読んでおかしな箇所はないか、職員さんが校閲した生原稿をスライドでですが拝見しました。赤くて細かい字がびっしり書かれてあって、おおこれがプロの生原稿やーと、興奮しました~!

小手鞠さん非常にお話が面白くて、とにかくパワフルな印象の方。普段はアメリカ在住だそうです。お話くださった内容の中で特に印象深かったのは、

(恋愛小説をどうやって編みますか?の質問に対し)
身近な人、男性でも女性でもいいですけど、この人だったらどんな恋愛するだろうな、と、想像します。そこから話を膨らませていきます。

なるほど! 私もこれ、たまにします。ただ、私の場合、困るのは、身近過ぎる人を自分に絡めて書くと、へんなふうに誤解されがちなところ。

というのも、最近、とあるサイトに投稿したショートショート。私(主人公)が義兄(姉の旦那)に恋をして・・・という話で、姉も義兄も実際に存在する人物です。話の内容はもちろんフィクションなんですが、もし姉に読ませたら、「サイテーッ! あんたこんなこと考えてたの? もう縁切る!」と激怒されても仕方がない内容になっています。

いや、絶対に読ませないからいいんですけど。そもそも、こんなこと書いたら迷惑かな~っ怒られるよね~っていちいち気にしていたら何も書けない。モデルに似た人物は日本全国、身近にも複数いるので、これって〇〇さんのこと? と言われても困ってしまう。実際、ミクシィ時代に言われたことがありました。いや、ただ似てるだけですよ(笑)。

ほか、小手鞠さんの印象に残ったお言葉です。(録音禁止で、メモも取らなかったのでこの言葉通りではなかったかもしれません)

・作家のライバルは自分自身。自分が納得できない文章は世に出したくない。浮かばない時はいったん放置する。そうすると、まったく別のことをしているときに、フッと、最適な言葉が降りてくる。

・日本の単行本は工芸品。40か国くらい世界を回ったが、日本ほど美しい本をつくる国を見たことがない。

・図書館は廃版になった本など、他ではもう手に入らない本を置いて欲しい。

・子供を本好きにさせるには、まず自分(親)が楽しそうに、熱心に読書している様子を見せましょう。

・大人向けの通常の小説と児童書の両方を書くが、難しいのは児童書のほう。子供はこの作家だからとか、この出版社だからとか、忖度しない。面白いか、そうでないか、だけで判断するから。

・パンが好き。猫が好き。(私もです。嬉しい~!😄)


とにかく、ものすごく、執筆のエネルギーをもらった一日でした。