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NHK短歌に送って💢没った💢エッセイ5

買い食い

 在宅勤務だが、年に一回は対面面談のため会社に行かねばならない。この日はオフィス勤務でも各自のPCで仕事する。PCをぷちぷちに厳重に包んでリュックに担ぎ、電車で片道二時間半。運が悪ければ満員電車で立ちっぱなし。
 しんどすぎる。雨も降ってきた。最悪だ。どうか面談もリモートでお願いしますと上長に言ってきたが、対面で密にコミュニケーションを図るのが目的らしいので、たぶん無理だろう。
 帰りは久しぶりに阪神百貨店の地下へ行く。昔はよく通っていたが、定期が廃止されたので梅田には滅多に行かなくなってしまったのだ。ああ、オムライスやカルビ丼、その後にいか焼きをほおばる幸せといったら!

買い食いは大人になってもルンルンと立って食うオムライスの旨さ


NHK短歌には「読者はどっちを読む?」という読者のお便りコーナーがあります。その月のテーマに沿った300字程度のエッセイに、それに合う短歌を添えます。

テーマ「行きと帰り」で出したお便りが没ったので、お亡くなりになったお便りをここにアップし弔うことといたします。



阪神百貨店の地下=スナックパークにはむかし、回転焼きの御座候の店舗もありました。食べすぎかもしれませんが御座候の赤と白を一個づつとオムライスが私の定番でした。御座候だけを食べたくて寄ることもしょっちゅうありました。白のほうがあっさりしていて好きです。

私が御座候に目覚めた大学生の頃は一個70円でしたが現在110円。二十個買っても2200円。お金を出しやすいようにレジ前に価格一覧表の張り紙がしてあります。何個買っても割引になりませんが、この時代にこの旨さでこの値段に抑えてくれているのはむしろ良心的なのです。

昨年六月から御座候の店舗は、すぐ近くの阪神食品館に移転しています。

永遠に見ていられる神手際

少し前の話になりますが、大阪駅のうめきた新駅がことし三月に開業して、四月に行ってきました。奈良方面からわざわざ新大阪駅を通りうめきた新駅に到着するおおさか東線に乗車。新大阪駅を通らない大和路快速より十分ほど遠回りです。

実際は決してそんなことないと思うのですが、アルミ色車体は白車体よりアルミだけに強度弱そうに感じてしまうのは私だけでしょうか。

おおさか東線直通快速
大和路快速

リモートでずっと大阪駅周辺に行ってなかったから御座候が移転したのを知らなかった。今の店舗は販売のみだし、おそらくスナックパークに持ち込んで食べるのは禁止なのかなと思います。食後のおやつに食べたいのに、残念。

ルクアイーレ九階の蔦屋書店。中央の本棚が大きな円形状になっていて、ずっと歩いて回っていられる。図書館みたいで大好きな書店。開店も朝七時からで早く、オフィス通いだった頃は休日朝早く行って書店内のスタバで時間をつぶしていました。コロナ以降は十時半開店になりました。

万年筆や眼鏡の店舗があったり。中央のスペースで書籍を出版した著者のトークショーが行われたり。数年前にメイクアップアーティストの長井かおりさんのトークショーに行きましたが、目の前のこの人がこの本を書いたんだ~!と、ライブは興奮します。

梅田には他にも梅田駅の紀伊国屋書店や堂島アバンザのジュンク堂など、大きな書店がたくさんありますが、こういう場所に来るとやはり「文化の中心にキターッ!」という気持ちになります。この空気を味わいたくて、キタでもミナミでも駅を降りたらまっさきに書店に足が向きます。

軽く衝撃だったのはルクア前の喫茶店、デリカフェ 大阪Northに入ったらトイレ使用がレシートに印字されたパスワード入力方式になっていた。このパスワード入れんと扉が開かない。焦ってたら漏れるわ💦 

観光客の多い場所ではトイレだけ利用の客対策でこういった方式を取るんですね。観光地以外でもこれから不特定多数が使う設備や機能は「パスワード入れないと使えませんよ」方式が増えていくのでしょう。まあ、仕方ない。都会では当たり前なのかもしれませんが、田舎者の私にはちょっとした衝撃でした。


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