見出し画像

【詩】絶望の崖

死にたい、死にたい、死にたい、
と無意識に声に出る

それはきっと

生きたい、生きたい、生きたい、
の裏返しなのだろう

幸せに 生きたい
愛と共に 生きたい
あなたと共に 生きたい

それが叶わないから、死にたい、と裏返る

ひっくり返す、その者の名は、絶望

人は望みを失った時、生きる意味を見失う
鮮やかなほどに、一瞬に

それでもほんの一欠片の望みにかけて
自分を奮い立たせてがんばるのだけれど

それにもそりゃあ、限界があるよね
限界がきたら、そりゃあ、…

とにかく疲れている。
これまですごく、すごく、すごく、
頑張ってきたのだ。

今は、ポジティブな言葉はいらない
何も届かない
そんな薄ら軽いものでは、この絶望の崖を越えることなどできない

ほんのさっきまで居た明るい世界が
急に憎々しく、全てが白けて見える時がある

崖の対岸に広がる、明るく健やかな世界に
かける橋が本当にプツンと切れた時
人は戻れなくなり、崖からこぼれ落ちてしまうのだろう

暗く険しい崖の上、私はいま、瀬戸際にいる

届くのは、死神の囁きだけ
あるいは、あなたの愛の言葉だけ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?