理解をしたいと　あなたは言った
あともどりなどしない　知らないと言いながら
泣くことも　忘れられずに
ここに立っていた
あなたの手の甲を　蝶は通り過ぎていった
わたしにあったものは
それほど多くはなかったのに
あなたは全てを　数えると言い
そして　
あなたの全てと　等価としたがった
ごめんなさい
もう二度と
立てなかったらよかったの
だけど　私の目は開き
そして　蝶は先を舞った
私の足は土を蹴る
こまかな石が飛ぶでしょう
あなたはやさしいままでいて
いつかまた　同じ花の前で立ちましょう
わたしはあなたが必要で
理解したいとあなたはきっと言うけれど
あなたはけして
私よりも理解をとったりはしない
どこまでも平行線の上に立ち続けるのだとしても
いつまでも同じ花は見られるでしょう