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【実際にインド人と暮らして分かったこと】なぜインドは数学に強いのか?
今回は、「なぜインドは数学に強いのか?」をテーマに解説していきたいと思います。
皆さんのインドのイメージってどのようなものがありますか?
カレーや宗教、人口が多い等様々あると思いますが、その中のひとつに
「数学に強い」
というイメージもあるかと思います。
日本では「九九」で終わる掛け算も、インドでは2ケタまで習うというのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、掛け算を頑張るからというのがインドが数学に強くなった理由ではありません。
インドの地理的背景や歴史的背景に、「インド国民が数学に強くならざるを得ない理由」が存在していたのです。
①インドの現状
まずインドという国を簡単に解説します。
◆建国:1947年8月15日(イギリスより独立)
◆人口:世界第2位(2016年13.2億人)
◆公用語:ヒンドゥー語、英語(その他地域の言語)
◆国の面積:世界7位 (日本の8.7倍)
◆GDP:世界10位(2016年約2.6兆ドル)
◆経済成長率:7.1%
となっています。
経済は安定的に高成長を続けており、「BRICS」と呼ばれる世界で経済成長が期待される国としても挙げられています。
②インドのIT産業発展の理由
インドが数学に強い理由は、IT産業の発展にあります。その歴史を振り返りましょう。
インドは1958年から1947年の約90年間イギリスの植民地でした。
そのため、公用語のヒンドゥー語よりも英語の方が共通言語として使用されているのです。
また、インドはアジアの中央部・南アジアに属しており、地球の反対にアメリカ(テキサス州)がくるような地理となっています。
アメリカ、テキサス州というと「シリコンプレーン」と呼ばれる先端技術産業が集積している土地であります。また、近くにはカリフォルニア州が位置しており、Apple・Facebook・Googleなどで有名な「シリコンバレー」もあります。
そして、アメリカの反対にあるため時差は約12時間です。
つまり、アメリカ企業はインドにエンジニアを配置すれば、24時間フル稼働で仕事をすることができるのです。
インドでは英語が共通語というのも、この流れに拍車をかける要因となりました。
③カーストに囚われない新分類
インドはヒンドゥー教が8割を占める国家です。
そのヒンドゥー教にはカースト制度と言って、身分秩序が存在します。
・ヴァルナ:バラモン・クシャトリア・ヴァイシャ・シュードラという4つの階級
・ジャーティ:世襲的職業身分集団
この2つによってヒンドゥー教社会は細分化されており、その数は3000に昇るとも言われています。
そして、ヒンドゥー教ではこのカースト制度によって、自ら望んだ職業に就くことが難しいのです。
しかし、近年の産業革新によってできた新しい職業はカースト制度に囚われません。
この結果、身分の低い者でもIT技術を身に付けることによって、貧困から脱却できるチャンスが訪れたのです。
④最後に
上記で説明した要素により、インドでは受験戦争が激化しました。特に数学が必要な理系の道に進むものが急増したのです。
インド工科大学(IIT)と呼ばれるインドに16ある国立大学での倍率は約50倍以上にもなります。
しかし、同大学を卒業したインド人の多くは、世界に名を馳せる有名企業で働いています。
インド国内のIT技術者の平均年収が100万円程度のため、海外のIT企業で働くことを夢見て勉強をしているのです。
近年の技術進歩によって新しい職業が生まれ、また排除される職業もでてきました。
世の中を生き延びて行く者は「強い者ではなく変化できる者」なのです。
宗教は神聖なものであり、人々の信念であるため決して信仰の阻害をすることは許されません。
しかし、宗教もまた生き延びるために変化しなければならないのでしょう。
日本で日本人が生活する上で、宗教的な制約に阻まれることはまずないでしょう。
しかし、在留外国人が増加している現在において、宗教に関して無関心でいることは難しくなってきます。
東京オリンピックも控えているので、今一度世界の宗教について勉強し直してみるのもいいかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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Akiyoshi.T