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私の病気を「障害」と捉えない、あなたと。

「僕は、君の病気?は個性だとしか思っていない」
彼は突然、そのようなことを言い出した。
落ち込む私を気遣って少し極端なことを言ってくれたのかもしれない。

「君は自分を自閉症とカテゴライズしてるけど....もしかしたら違うかもよ...って最近思う。
人間をなぜ人間がカテゴライズできるのか僕には疑問だよ」
…高尚すぎる彼の話についていけなくなりつつも、彼の高潔な精神はなんとなく理解できる気がした。

「なぜ人判断するのに、その人がなんの病気かで判断する必要がある?人は、人を見るべきだと思う」
「個人間においては、人を病気でカテゴライズする必要はない」
もっともな言い分に、頭が下がった。
でも、それと同時に
「そんな考え方ができる人なんて君以外にいるの?」なんて思った。
世の中に君みたいな人たちばかりなら、世界は分断されないのに。

「僕は君の病気のことを勉強しない。君のことに興味関心がないわけじゃなく、君を判断するのは外野じゃない。僕が僕個人で、君を判断したい」
「それに僕は、君のやることが僕なりに理解できてると思う」とも言った。
私のことを勉強しないという宣言に、ここまで心動かされる時が来るなんて思わなかった。こういう形の愛もあることを初めて知った。しない愛。

彼は、私のメンヘラでさえ「個性」と称したり、凸凹を「才能」と言い換えてくれる素敵な人だ。
そのわりに私は、彼の個性や、彼の大切にしているものを受け入れられていない気がする。
今後は自分が病気のあるなしに関わらず、彼が病気であろうとなかろうと、ありのままの彼に向き合っていきたい。
私の病気をなんとも思わない彼の前ではもう、私は病気を言い訳にできないのだから。

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