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妄想古民家暮らし

古民家に憧れを抱いた。
今や古民家カフェや古民家図書館、古民家宿などと、古民家をリノベーションして新たな開拓が進み、その情報があふれている。
私もSNSで流れてきた、とある有名人のご実家の動画がたまたま目に入り、色んな古民家の動画・画像を見てはほっこりため息をつくのであった。

私の理想の古民家はないか。探すのが楽しい。
しかし、完璧な私の理想の古民家はなかなか見当たらず、さまざまな古民家を見ては、これとこれとあれの要素を一つずつ私の古民家にしてみたいという欲望がぐわぐわと大きくなってくるのだった。

まずは、平屋に限る。
がっしりとした大黒柱や存在感のある梁を見るとうっとりしてしまう。
縁側は必須。中庭から差し込むあたたかい光に照らされた縁側で夏は枝豆にビール。秋は七輪で秋刀魚を焼いたりしたい。
縁側で座布団をひっぱってきて読書するのもよい。読書に飽きたら寝転んでみようか。日向ぼっこを愛犬としながら…もうここは私の・・・私と家族だけの秘密基地。
温かいお茶を煎れ、緑で茂る庭をのんびりと眺めたり、紅葉を感じるのもかなりの贅沢といえよう。


寒い地方では、薪ストーブがある家がおしゃれである。
そこで、パンや焼き芋を焼いたりして深煎りしたコーヒーと共にじっくりと自然の味を満喫。
台所は、昔ながらで少し薄暗く、窓から差し込む光で調理を楽しみたい。
キッチンはいかに生活感を見せないか。という収納重視が流行っていた頃もあったが、昭和レトロに生活感あふれる雰囲気も素敵だなぁと感じる。

私の書斎には古い本棚があり、そこにびっしりと本を並べたい。
座りやすいレトロなソファーを置いて、シンプルなデスクと椅子で時々手芸をしたり、日記を書いたりするのも良いだろう。

一日の疲れを癒す風呂はどのようにしようか。
薪をくみながら沸かす薪風呂はとても温かく体の芯までいつまでもぽかぽかとしている。が、毎日のこととなると、疲れて帰ってきてからの薪・・・・しんどいな。
そういえば、祖父母の家のお風呂は好きだった。
タイルが茶色や水色、白なんかが混じった丸い石のような作りで、浴槽自体は小さかったが小さな子どもがちょっこり座れるほどの段差があった。
風呂場が離れにあるのも好きだった。風呂上りの火照った体を冷たい風にあてながら清々しい気持ちで母屋にもどっていく感じが忘れられない。
ボイラー式ではあったが、洗い場が少し広めで祖父母と一緒に体を洗いっこしながら入ったっけ。懐かしいよい思い出である。
できれば、風呂場から海か山が見られるような立地条件だと嬉しいのだが。
浴槽につかりながら自然を眺められるなんて幸せすぎて鼻血が出そうである。

ここまで書いて、充分妄想の古民家でのんびりとくつろぐ自分が出来上がった。余は満足じゃ。




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