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2023/11/30_立川志の輔独演会@まつもと市民芸術館


この日の演目


志の輔さんの落語は2回目。
以前も同じ会場で落語を楽しんだ。
前回は、映画化した伊能忠敬の伝記落語「大河への道」を聞いた。

やっぱり、志の輔さん面白い。
ぼそっと話すだけで、こんなに面白いのはすごい。
間の達人だと思った。

ちなみに、柳家喬太郎さんも好き。
というか新作落語を話す人が好き。
新作落語は身近な話題がテーマ。
グッと距離が近くなって話を聞けて良い。
キャッチーで面白くて好き。

1階の1番後ろ側の席。
最近買った星座用の双眼鏡を終始見ながら、話を聞いた。
遠かったので、双眼鏡を使うと表情がハッキリ見えてよかった。



1本目_ディアファミリー

先週、志の輔さんの師匠、談志さんの13回忌。
談志さんの思い出話をしつつ、とにかく物が捨てれない人だった話からはじまった。

あらすじ

お父さん勤続30年のお祝いに、社長から「鹿の剥製(頭部)」が送られる。
どこにも置き場がない。
押入れパンパン家庭。
じゃあ、玄関の外のドアに飾ってしまおう。
このままだと気味が悪い。
クリスマスも近いし、デコレーションすれば、トナカイっぽくなり、可愛らさUP。
これで一段落したと思いきや、「鹿の剥製(胴体)」が遅れて届く。
という話。

感想

私も実家が押入れパンパン家庭。
4年前に全捨てをした。

before


after

これは、ほんの一部。こんな感じで家の整理を行った。
結果的に、ミニマリストにもなったし、物を溜め込まないようにとにかく、捨てたり、メルカリのヘビーユーザーにもなった。
私は話を聞きながらずっと「メルカリすればいいのに」と思っていた。
でも、それを言ってしまったら、物語が始まらない。
手放さないけど、置き場がない。
この矛盾している状況だからこそ、熱が生まれ、物語が面白くなる。
噺を聞きながら、顔は引き攣りつつ、笑っていた。

2本目_徂徠豆腐(そらいどうふ)

あらすじ

東京タワーと寺が楽しめるで外国人観光客がよく行く増上寺エリアが舞台。
そのエリアの豆腐屋夫婦と貧乏学者。
貧乏学者に食事補助(3食おからの提供)をしはじめた豆腐屋。
突然消えてしまった貧乏学者。
順調に売上を伸ばした矢先、火事に巻き込まれて豆腐屋が全焼。
貧乏学者が出世し、学者に変身。
今までのお礼に、豆腐屋に、新築の豆腐屋屋敷をプレゼント。
めでたしめでたし。

感想

人に親切をGIVEすると、自分が困った時に助けてくれることがあるかもしれないよ。
そうは言っても、現代って基本ドライな関係だから本当かなとも思う。
豆腐屋さんが貧乏学者にも優しい所が、江戸時代に住む、人のぬくもりを感じた。
おからは栄養あるとはいえ、おからだけ食べて生きていけるものなのかと思った。

私は、豆腐屋_奥さんの妄想がとまらないシーンが面白かった。
「2本話しても、まだ藤井聡太さんの1手を考えているより短い」とのこと。
志の輔さん、とても面白かった。

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