クリスマスイブに舞い降りた深津絵里『カムカムエヴリバディ』

大河ドラマと並ぶ、NHKの看板番組である朝ドラ。1961年から100回を超える同シリーズで、2回以上登板した脚本家は一握り。トップは橋田壽賀子さんで4回、2位は岡田惠和さんで3回。3位は各2回の竹山洋・内館牧子・大石静・大森寿美男・大森美香ら(敬称略)。

そんな朝ドラの歴史に刻まれる脚本家の一人になるのが、朝ドラ『ちりとてちん』(2007年)の藤本有紀さん。2021年後期の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に再登板します。

藤本さんは深田恭子さんの連ドラ初主演作『鬼の棲家』(1999年)で脚本家デビュー。『花より男子』(2005年)では松本潤が大ブレイク。大河ドラマ『平清盛』(2012年)は一部批判はあったものの、今では傑作といわれています。『ちかえもん』(2016年)で向田邦子賞受賞。一言でいえば、天才。

新作『カムカムエヴリバディ』は、昭和・平成・令和の時代、京都・岡山・大阪を舞台に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の三世代親子を描きます。

そして、この3人が主人公という異例の設定になるわけですが、24日に発表され、、オーディションによる上白石萌音さんと川栄李奈さん、オファーによる深津絵里さんに決まりました。

今年、『恋はつづくよどこまでも』でブレイクした上白石さんは、朝ドラ初出演にして初主演。川栄李奈さんは朝ドラ『とと姉ちゃん』(2016年)で好演。深津さんは10年近くドラマから遠ざかっていましたが、今年SPドラマ『最後のオンナ』で久しぶりに顔を見せていました。

上白石&川栄さんはともかく、長年の深津さんファンとしては感無量。クリスマスイブの発表も、彼女の伝説のCMにかけた、NHKスタッフの遊び心だったのでしょう。藤本脚本なので、面白いことは間違いなく、来年の秋が楽しみです。


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