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山を越えたからこそ見える新しい道

うつと自分の性格とできるだけ正面から向き合って、薬とカウンセリングによる治療にも前向きに取り組んで、約二年が経とうとしています。当初を振り返れば、まあ酷い状態でした…今の自分との違いを思うと、うつとは本当に「体」の「病気」なのだなと実感します。そして育ちによってできてしまった認知の歪みや生き方の傾向も、変わりたいという強い想いがあれば少しずつ変えていくこともできる。大事なのは、その「変わりたい」という思いを育て、支えてくれる人々や環境が周りにあるかどうかなのではと思います。

自分には幸いにも、いわゆる日本的な考えを持たず、親身になって支えてくれる友人たちがいたこと、またスウェーデンという国の寛大な制度に助けれられたことが根本的な解決へと繋がりました。心から感謝すると共に、私もそんな手助けのできる人になりたい、そんな環境をつくる手伝いができるようになりたい、という想いが日々強くなっています。

特に自分自身、家庭が不安定で子どもらしい子ども時代を送れなかった経験から、孤独な子どもを放っておけないし、子どもたちが楽しく過ごす姿はどこか私の傷を癒してくれるような力があると感じます。ただ、自分自身が子どもをもうけるということは、もう年齢的にも自分の性別的にも難しいことになってきたし、もしかすると自分のトラウマはそれを受け入れるまでには解消されていないのかもしれません。

そこで私は、孤独な老後人生を送らないためにも、人々が集まり助け合えるコミュニティをつくることを人生の最終目標にしようと考えつきました。

最近では日本にも、公立の学校に通えず引きこもりがちな子どもたちを受け入れる「フリースクール」が増えてきているように思います。学校に通えない理由は様々あるでしょうし、フリースクールの形も色々とあるのだと思うのですが、私も、スウェーデンで学び、働いた経験を活かして、自分にしかつくれないフリースクールをつくれないだろうか。まだまだ夢の段階だけれど、どうにか具体的な目標に変えていけないだろうか。

そのために、少しずつ情報を集めたり、福祉や教育について思うことを新たなテーマで綴っていきたいなと思っています。新しい発見や交流に繋がっていくように…


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