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【介護保険外】ゴミ出しという仕事について改めて考える【現状の問題点・改善予定事項】

私の行っている介護保険外サービス事業の中に、ゴミ出しがあります。

メインの仕事は外出の付添で、8〜9割が通院付添になります。しかし、それとは別枠でゴミ出し業務の時間を朝2時間ほど設けており、実施しています。

本日はこのゴミ出しという事業内容について、著書やnoteでは何度もお話しているところではありますが、反省点や、直近の改善点について改めてお話したいと思います。

ゴミ出しできないお年寄り(時間・場所・労力) 

以前、ワンルームアパートに住んでいた頃はきちんと回収日の朝に出さなければなりませんでした。まぁ、それが当たり前なんですよね。

ひとり暮らしで夜勤をやっていたころは、回収日の朝に出すことなんてできないわけで…前の日の夜に出したりして近所の人に怒られたこともあります。

しかし現在、私の住んでいる分譲マンションは、24時間ゴミ出しがOKとなっています。本当にこれはありがたいですが、決められた日にゴミを出すという当たり前の習慣がなくなってしまいました。

次に回収場所についてです。

現在の分譲マンションは可燃、プラ、各種資源、大型粗大ごみなど、すべて敷地内の集積所に置けばOKなので非常に楽です。

私の市町村では戸建てでも可燃ゴミ等は玄関前に置いて良いのですが、ダンボール等一部の資源は地域内の集積所に持っていかなければならない場合もあります。


ゴミは人間が生活する上で定期的に出るものです。

にもかかわらず、時間や回収場所の制限があり、介護保険外サービスで地域の方のゴミ出しの仕事をしてからは、ゴミ出しって大変だなと改めて感じました。

元気な私達だってゴミ出しが大変なんですから、身体に自由が効かない高齢者や障害者の方々は本当に大変ですよね。

ただ、事業の稼ぎどころは通院介助なので、正直、事業として儲かっているかといえば、依頼が少ない日は労力に見合わない点もあります。

それでも社会貢献として今後もやっていかないと駄目だし、ぜひやっていきたい仕事だなと思っています。


ゴミ出しを事業として持続するために改善しなければいけないこと


以上のことは、事業を始める前からわかっていたことですが、今後も継続していくためには改善が必要です。その改善点に関してシェアしていこうと思います。

あくまでもこれは、個人事業、フリーランスとしての観点ととらえてください。

① ゴミ出し依頼を受ける地域を限定する必要性


私は当初、市内全域をゴミ出しのターゲットとしてしまいました。

お客様が増えるにつれ、「これ以上受けられません」と、新規申し込みなどをお断りしていますが、初期に獲得したお客様たちを途中でお断りする事はできませんでした。それがネックになってしまっています。(現在は事業所移転準備のためにお断りしましたが…)

ゴミ出しは、一人でお客様のご自宅を時間内に廻り、集積所まで出しに行かなければなりません。

現在、市内を移動するために車を使用せざるを得ません。ガソリン代は経費だから良いのですが、それ以上に信号待ちや細かい近道を抜けづらいなど時間的なデメリットが大きいです。

そのほかにも、駐車禁止の場所に停めてはいけないのでほんの少しでもパーキングを使ったりしています。そうでない場所でも、近隣住民の迷惑になっている事も考えられます。

以上の点をふまえ、新しい事業計画では地域を限定していきます。具体的にはまだ範囲をしぼっていませんが、自転車すらも使わず、徒歩・ジョギングでも行ける範囲を想定しています。

現在はどう頑張っても7〜8件が限界ですが、10〜20件とこなせるほど、人口密度の高い地域に限定します。

今後私が10年〜20年単位で計画している事業構想については、以下の著書 第4章に書いておりますので、詳しく知りたい方は↓のリンクからどうぞ。

② 料金を上げる必要性


既述のように、事業の一番の収入源は通院を中心とした外出付添サービスとなっています。

移動時間がサービスに含まれない分、一人のお客様が長時間サービスを連続的に使ってくれるのは非常に収入効率が良いのです。

中には、朝はやく(8時くらい〜)から通院の付添希望もあるのですが、月〜土のその時間はゴミ出し業務を行っているため、お断りせざるを得ません。

せっかくの通院付添という稼ぎ頭を潰してまで、全件廻っても一日1万円にも満たないゴミ出しを行うのです。曜日ごとに決まったお宅に行くことが決定している以上、ゴミ出しを優先する必要があります。

個人事業で行っている以上それは仕方ないです。しかしゴミ出しのニーズは外出付添と同じくらいあるのですから、早朝の通院介助を断っても元がとれるくらい、ゴミ出しの料金じたいも更に上げる必要があると考えました。

③ 分別していないお客様への対策の必要性


カンやビンなどは洗って清潔にした上で、回収場所にそれぞれ分別して出すのがほとんどの自治体のルールでしょう。

事業所からは自治体のルールに従って、事前に分別しておいていただけるようお願いしていますが…
「洗わない」
「ビン、カンなどを一緒くたに同じ袋に入れる」
こういうお客様がいます。

認知症もないお客様なので、ただ単に面倒くさいのかもしれません。
お客様いわく、「元気な頃はそのように出していたけど何も言われたことがない」との事でしたが、どのような場合でも、やはり社会のルールに対応するのは当然のことです。

魚の缶詰などを食べて洗っていないのはもうどうしようもないのです。(乾燥してこびりついていたりします)しかし、集積所でビンやカンを一つ一つ袋から取り出して分別するのは私が行うしかありません。

時間が限られた中、単純にゴミ出しをする以外に一部のお客様の為にそのようなプラス業務が発生するのは駄目ですし、現在料金とは別のボランティアで行っています。

新しい事業計画では、単純な分別をした場合は別途分別料金を徴収するようにしようと思います。また、ダンボールや紙ゴミなどを紐で縛っていないなど、必要以上に作業が必要なお客様の回収は行わないようにし、別の介護保険の訪問介護などで分別してもらうよう、お願いしていきます。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。