見出し画像

離れて暮らす父の異変に気づいたわけ

また父の話題で恐縮だが、
自分でできることが少しずつ増えて、
食事を届けなくて済むようになった。
病院も次回は一人で行くと言っているので、
仕事も休まずに済みそうだ。
注文した椅子も届いたので、
昨日妹と実家に行って、組み立ててきた。
安定感のある椅子で、
父も気に入っていたのでよかった。

ところで徒歩10分とはいえ
離れて暮らす父が弱ってきて、
更に一人暮らしで心配になってきたので、
骨折する前から見守り装置をつけよう
という話になっていた。
私と妹でいろいろ調べていたが、
父の友人でそういうサービスを
取り入れた人がいるらしく、
紹介してもらって、自分でもパンフレットを
取り寄せたりしていた。

でも実際に入れようとすると
「やっぱりまだそこまではいいか…」
などと言い出したので、
せめて毎日無事を確認するため、
家族のLINEグループをつくり、
1日1回は見てもらうように設定した。
それが10日前くらいのこと。

既読がつかない日は、
電話したり様子を見に行ったりすることにしたが、
本当に既読がつかない日があって、連絡したら
「椅子から落ちて肋骨を痛めて、
  痛くて眠れなかった」
と言われ、びっくりして救急外来に連絡したり、
急きょ翌日休みを取って、
整形外科に連れて行ったりした。

何もしていなかったら、
父は何も言わずに我慢して、
病院には行かなかった気がする。
それを考えたら、本当につい最近、
LINEグループを作っておいてよかったと思った。
もうそういう歳になっているのだと実感した。

そして整形外科で気づいたのだが、
まず入り口で靴とスリッパを
履き替えさせなければいけないのが大変だった。
手すりも何もない、込み入った玄関で、
お年寄りたちが場所を譲り合い、
よろよろしながら靴を履き替えているのを見て、
危なっかしかった。

整形外科だから
けがをした人もたくさんくるだろう。
これでいいのかと疑問に思った。
靴は履き替えないで入れる病院がありがたい。
車いすで来た人も、そのまま入れるように
した方がいいんじゃないかと思ったが、
段差もあり、
全員に優しい造りではないなと思った。

こういう視点で見てみると、
まだまだすべての人が生きやすい世の中に
なっていないなと思う。
病院は弱った人がたくさん来るのだろうし、
もう少し考えられてもいいのでは
と思ってしまった。
いずれ私も年老いて病院を訪れたら、
苦労して靴を履き替えることになるのだろう。
今から恐怖だ。

エッセイのマガジンはコチラ ↑

最後までお読みくださり,ありがとうございます!
他のエッセイも読んでいただければ,
もっともっと喜びます😊

この記事が参加している募集

最近の学び

今週の振り返り

応援していただけたら嬉しいです😊 よろしくお願いします❣️