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“おひとり様”なんて言葉ができる前から…

初めて一人旅をしたのは、高校2年の時だった。
日帰りだったが、電車を乗り継いで
冬の海を見にいった。
「昨日、一人で海を見て来た」
と、翌日学校で友達に言ったら、
「え、なぜ一人で? …虚しくならない?」
「彼氏と行けば?」
などと言われたが、私にはその頃から
一人の時間が心地よかったし、
デートではなく一人で行きたかったのだ。
そして疲れたら途中で喫茶店に入り、
ノートを開いて色々書き殴っていた。
その頃はカフェではなく、喫茶店だった。

やはり電車を乗り継ぎ、昔住んでいた、
埼玉の家を見に行ったこともある。
それも確か高校生の時。
この公園で遊んだなぁ、とか、
あれ、この広場ってこんなに小さかったっけ?
なんて、一人で感傷に浸っていた。

友達とつるんで遊ぶことももちろんあったが、
私は高校時代から一人の時間も大切にしていた。

そして社会人になり、
一人旅のスケールは大きくなって、
海外にも飛び出すようになった。
パリやロンドンは序の口で、
フィンランドのヘルシンキやロヴァニエミ、
デンマークのコペンハーゲンにオーデンセ、
アイスランドのレイキャビクや
アークレイリなんていう、
チケットを取る時に旅行会社の人にまで
「は、どこですか?」
と言われるような都市も一人でふらっと訪れた。

“おひとり様”なんていう言葉ができる前から、
私は一人時間を満喫していた。
そして子どもができてから、
一人になれる時間がほとんどなく、
我が子のことは心底かわいがっていたが、
気持ちが窮屈になる瞬間が
時々訪れるようになった。

子どもが3歳くらいになって、
父親とも長く過ごせるようになってからは、
以前の記事にも書いたが、
ブックホテルに1泊したり、
保育園に預けている間にスパに行って
のんびり過ごしたりしていた。
一人でカフェに行く時間もつくるようになった。
そして再び心の均衡が保てるようになった。

私にとって一人の時間は
なくてはならないものだ。
でも一人の時間って
限られているからいいんだよね。
ずーっと一人だと、
誰かと話したくなって仕方がなくなり、
一人海外旅行が長くなると、
飛行機の隣の席の人に
無駄に話しかけたりもしていた。
人間ってやはり、
ずっと一人では生きられないのかもね…。

ブックホテルの掲載記事👆🏻

#虎吉の毎月note #1人の時間
参加させていただきました。
虎吉さん、今回は不参加と言っておきながら
すみません😅
よろしくお願いします🙇🏻‍♀️
#大切にしている時間 #至福の時間

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