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大人も絵本を!VOL.1「さくら ひらひら 舞い降りて落ちて♪な絵本!」

今回からこの投稿を始めてみようと思います。

僕は「おはなしひまわり」というサークルで、子ども図書館で子どもたちとその親御さんたちに絵本の読み聞かせを、
さらに「大人の絵本の読み語りの会“ガーベラ”」というサークルを自分で立ち上げ、自分の住む町の図書館の司書の方に許可を受けて場所を提供していただき、大人限定の絵本の読み聞かせをしています。

“ガーベラ”のほうは、単に絵本を読み聞かせしてハイ終わり、ではなく、絵本を実際に手に取ってもらって絵本にまつわる様々な想いを、否定のない安心安全の空間で自由にアウトプットできること。
また「どっぷり子ども向け!」のモノや昔からのベストセラーもいいけれど、出版されて間もない新しめの絵本を取り上げたり、「これは子どもにはちょっと難しいかな」という深みのある内容の絵本を取り上げるのもポイントに据えています。
言ってしまえば「絵本を通じた生涯教育」。

そのお話し会・読み語り会で読んだ・取り上げた絵本を紹介していこうと思います。

記念すべきVOL.1はこちら!


『さくらがさくと』
作:とうごうなりさ
出版:福音館書店
2020年2月10日第1版発行
ISBN 978-4-8340-8539-6

『さくらがさくと』
作:とうごうなりさ
出版:福音館書店
2020年2月10日第1版発行
ISBN 978-4-8340-8539-6

《あらすじ》

桜が咲きはじめると、道行く人々は足をとめ、その数日間は花に心を寄せます。天気に一喜一憂し、そわそわしながら満開になっていく桜を心待ちにするのはどうしてなのでしょう。いっせいに咲く桜の花には魔法のような力があるのかもしれません。3月半ばから4月半ばの約一か月、川沿いの桜並木で繰り広げられる自然と人間のささやかなドラマをお楽しみください。
(出版社ホームページより)

《紹介コメント》

今日3月27日は「さくらの日」だそうですね。
さくらの蕾が膨らみ始めると、また綺麗に咲いているさくらをふと見上げてしまうのは、日本人の性(さが)でしょうか。令和を生きる私たちのDNAには、「こぞって愛でる花と言えば、梅よりも桜」というのが刻まれているような気がします。
満開の咲き誇る姿に幸せな心持ちになり‥
舞い散る姿を見ると切なくなり‥
この絵本は、そんな私たち日本人の感性に優しく語りかけてくるような絵本です。
移ろう日々、人々の心の動き、登場人物それぞれの視点など、桜にまつわるさまざまな様子が一連のストーリーになっています。

特に良いのは、女の子がレジャーシートに寝転がって真下から見上げる視点の絵ですね。また満開に咲くまでだけでなく、緑の若葉でいっぱいになっていく様子まで描かれていて、ラストにはその木を真下から見上げる視点の絵も。


ちなみに、雪国で生まれ育った僕は、春を迎える喜びを(雪が降らない他県の人よりは)強く感じられると思っています。
その喜びを噛み締められる春先の今あたりから、さくらの開花と散りゆくのを過ぎて、若葉から元気をもらえる新緑にかけての季節が好きです。
能登半島地震をはじめ、辛いことが訪れても、季節は巡りゆき、花は咲くんですね。

僕は母校の高校の桜と、のと鉄道能登鹿島駅(通称のとさくら駅)の桜が大好きです。

皆さんは今年お花見のご予定はありますか?

蛇足ながら、この絵本にピッタリの吹奏楽曲を紹介します。

2012年度全日本吹奏楽コンクール課題曲
福田洋介作曲「さくらのうた」

最後までお読みいただきありがとうございました。


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