「上野」といえば、上野動物園に美術館、アメ横商店街など、見どころ満載の観光スポット。観光のイメージが強い上野ですが、実は「喫茶店発祥の地」でもあります。

日本初の喫茶店は1888年に誕生。「可否茶館（かひさかん）」という名前のお店でした。経営不振により1892年に幕を下ろしたものの、その後銀座や大阪に相次いで喫茶店が誕生し、今に至ります。


そんな喫茶文化の根付く土地に、私の行きつけの純喫茶があります。

上野の路地裏にひっそり佇む老舗

JR上野駅浅草口から徒歩5分。狭い路地の中にあるのが「珈琲店桂」です。
木のぬくもりが感じられる渋い店内と、至るところに積まれた本の数々。

いつも通り、私の特等席、角の窓際に座り、“いつもの”を注文します。

桂はフードメニューが豊富で、デザートはアイスやコーヒーゼリー、クッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子もあります。

私のイチオシは手作りケーキセットのクレームブリュレ。表面のパリパリ食感と、とろとろプリンが甘くて美味しい！

桂は食器にもこだわりが。コーヒーカップには「KATSURA」のロゴが印字されており、お店への愛が感じられます。

上野さんぽのあとは都会の喧騒を離れて

静かなJAZZが流れる店内。平日は常連さんの憩いの場、休日は観光客の姿もよく見かけます。そのため、平日なら16時以降、休日はモーニングで訪れると、程よく混雑を避けられておすすめです。

桂は上野駅周辺に3店舗あり、ご家族で経営されています。創業50年以上、上野の街を見守ってきた桂。上野さんぽのあとは、都会の喧騒を離れて、桂でひとやすみしてみませんか？