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「フリーランスの料理人」その働き方とは

こんにちは
ALL YOURS 2ndです!

第5回の記事で取り上げさせていただくのは
『秘密厨房-Himitsu Kitchen-』の料理人として活躍されている
近藤大介さんです。

– Information –
秘密厨房-Himitsu Kitchen-
住所  東京都目黒区目黒本町4-16-7 1F
TEL  03-4361-4385
営業時間  11:30〜16:30(なくなり次第終了)

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〈インタビュイー情報〉

・名前 近藤大介
・年齢 34歳
・職業 フリーランスの料理人
・趣味 料理、休みの日はインスタグラムで見つけた美味しそうなお店に行くこともある
・好きな映画 『怪物』

▼ Instagram  

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何気なく食べるお惣菜屋さんのお弁当
ふらっと家族や友人とご飯を食べに行くレストラン
私たちの生活になくてはならない食に彩を与えてくれる料理人の方はどんな思いで仕事をしているのでしょうか。
今回のインタビューでは、料理人の近藤大介さんに、「フリーランスの料理人」という肩書に隠された自身の信念や飲食業界の現状についてお話をしていただきました。

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フリーランスの料理人とは

聞き馴染みのない「フリーランスの料理人」という職業
近藤さんは、自らこの言葉を使われています。
このフリーランスの料理人とは、
ケータリングやフードスタイリング(ドラマや広告用の料理)を作るなど、店舗で料理をお客様に食べてもらうというビジネスの形を取らない料理人のことだそうです。

近藤さんは、秘密厨房-Himitsu Kitchen-にて、お弁当・ケータリングの販売を行っています。

近藤さんの一日のスケジュール


お弁当を作るだけではなく、作ったお弁当を配送しに行くこともあるそうです。近藤さんのお弁当屋としての仕事は、約8時間で終わり、その後は週に何回か知り合いのレストランやBARで働いています。

フリーランスの料理人になるきっかけ

きっかけは、近藤さんの生い立ちにまでさかのぼります。
近藤さんの実家は、地元長崎で有名な、80席ほどある大きなレストランでした。
このレストランを切り盛りされているご両親の影響で、近藤さんは幼いころから料理人に憧れを抱いており、学生時代から料理人になるという夢がありました。
そして、その夢を叶えるため、高校を卒業後は、管理栄養士の資格が取れる大学に進学し、料理人への夢へ着々と近づいていました。
しかし、ご両親のレストランは、若者が地方から出ていったことによる従業員不足に悩まされており、従来の規模でレストランを経営することが難しくなりました。
そのような経験から、一時的にお客様の来店を断ったり、少ない従業員数で店舗営業をすることを選択されていました。

おいしい料理を提供しても
お客さんが満足してくれても
人員不足によりお店は閉店に追い込まれてしまう…。

近藤さんのnoteから抜粋

こう考えた近藤さんは、
「昨今の少子高齢化の社会の中では、従来のお店を持ちそこで料理をお客様に食べてもらうという形では厳しい。別の形で料理人になろう。」と思い、フリーランスの料理人になりました。

『秘密厨房-Himitsu Kitchen-』~お弁当屋さん~

近藤さんは、当初、ケータリングやフードスタイリングをメインで提供していました。しかし、コロナ渦によりその仕事が激減し、自分は世の中に必要とされていないのではないかと考えたことがあるといいます。
自分のできることは何か、人のために自分ができることは何か、人は何を求めているかを考えました。
そして、リモートワーク・お仕事をされている方に美味しい食事を届けようということで、お弁当屋さん『秘密厨房-Himitsu Kitchen-』を始めました。

『秘密厨房-Himitsu Kitchen-』の日替わりお弁当では、「こんなお弁当があったら楽しいな」を表現しているそうです。

「お客様の想像を超える」お弁当のこだわり


曲げわっぱの中に、色とりどりのおかずがたくさん詰まったお弁当には、近藤さんのこのような思いがあります。

「馴染みがあるおかず味付けだけど少し変わっていたり、和風のおかずを洋風にアレンジしていたり、お客様に良い意味での違和感を与え、食べた時の驚きに繋がるように工夫しています。
また、目の前にある食材に対して、自分がどうしたいかを考えてから表現(料理)することで、日々の料理のアイデアが枯渇しないようにしています。」


仕事への思い

ただの料理人ではなく、自身で「フリーランスの料理人」を選択した近藤さんに、どんな思いで仕事をされているのかをお伺いしました。

「食事代を削ろうと思えば、削ることができます。
貯金するとなった時に、食費は削ろうと思われがちです。そんな中で、自分の貴重な時間とお金を使って外食してくださるのは、とてもありがたいことだと思っています。だからこそ、いちばん身近でいちばん贅沢に感じるもの(食事)に携わっていることを自覚して仕事をしています。」


近藤大介さんとALL YOURS

5年ほど前に購入したハイキックジーンズや、ファストパスベイカーパンツを月1回のペースで履いているそうです。近藤さん自身、仕事とプライベートで着る服を分けたくないと考えているそうで、この2着は、状況を選ばずに穿くことが出来るとおっしゃっていました。


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以上、近藤大介さんの記事でした。

近藤さんは、揺れ動く社会の中で自分のフリーランスの料理人としての立場を今でもなお、模索されています。

コロナ禍を経て大きく変わった私たちの生活や、少子高齢化が進む昨今

この中で、自ら料理人としての在り方を模索し、現状に慢心せず、常に進化し続けようとする近藤さんだからこそ、「フリーランスの料理人」という新たな職業を形にできているのだと感じます。

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(編集:ゆき)

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