人の数だけ住む世界がある
あなたの見えているものは、他の人には見えていません。
他の人が感じていることを、あなたは感じることができません。
この地球上にいる人の数だけ、住む世界が存在しています。
スピリチュアル界隈ではこのことを
『一人ひと宇宙』
と表現したりします。
「宇宙」という単語が出てくると壮大なイメージがあって、ちょっと現実味のないものに思えるのですが、これは事実。
量子力学の世界でも言葉を変えて同じことが言われています。
このことが腑に落ちると随分と生きやすくなります。
なぜなら人間関係において「分かりあえなくて当たり前」という前提が持てるからです。
他者との関係において私たちが苦しむのは
・相手に理解してもらえない
・拒絶されるのがコワい
・本音が言えない
・相手のことが分からない
など色々ありますが、これぜ~んぶ「人は分かり合える」が前提にあるから湧き上がってくる思い。
分かってくれるはずの人がわかってくれない、だから悲しくなる。
分かってくれていると思っている人に受け入れてもらえない、だから傷つく。
↑これ自分の勝手な思い込みって氣づきます?
ではこれが「人は分かり合えないもの」という前提があればどうでしょう?
相手は私の氣持ちを理解できない。だから本音を話そう。
相手は私の見ている世界を見ることができない。だから受け入れられなくても仕方ない。
こうなりませんか?
相手に対する「分かってくれているはず」というのは、期待。
期待はともすると「コントロール」に変わります。
あなた私のこと分かってくれてるんでしょ。
だったら私の要望を受け入れてよ。
あなた私のこと思ってくれてるんでしょ。
だったら私の言うことに「うん」と言ってよ。
ってな具合に。
これって相手に対してすごく傲慢だなぁと思うのです。
相手に求めてしまうのは、相手に受け入れられることで「安心」を得ようとしているから。
相手から拒絶された時の「不安」を感じたくないからです。
でもそもそも「拒絶される」なんてことは起こりえない。
それは「拒絶」ではなくて、お互い見ているもの、感じていることが違うがゆえの「ミスマッチ」。
それ以上でもそれ以下でもないのです。
特に肉親やパートナーなど近い関係であればあるほど、「彼ら、彼女たちは私と同じことを考えているはず、感じているはず」という思い込みが強くでます。
ここが苦しさを生む根本原因です。
どんなに距離の近い家族であっても、お互い独立したひとりの人間。
住む世界は違う。
ここを理解できるようになって初めて、お互いを尊重しあえる良好な人間関係が築けるようになります。
私は家族とどっぷり共依存関係の中にいたので、この視点を持てるようになるまでとても苦しかった。
最初のうちは頭で理解できていても、お腹の底から分かってなかったので、依存→自立の間を行ったり来たりしていました。
依存関係から抜け出せたと思った瞬間
「大切に育ててくれた両親に対して私は冷たいんじゃないだろうか…」
そんな思いに駆られたこともありました。
人は慣れ親しんだ場所(コンフォートゾーン)から抜け出そうとする時、このような引き戻しのような思いが湧き上がります。
これは自我の防衛反応。
誰にでも起こることです。
時間をかけて少しづつ。
私は『一人ひと宇宙』を自分に馴染ませていきました。
もし今、あなたが家族やパートナー、その他人間関係でで苦しんでおられるとしたら、一度このような視点を持ってみることをオススメします。
すぐには理解できないかもしれないけれど、今後きっと何かのヒントにはなるはずです。
あなたがもっとラクに生きられますように。
ご参考になればうれしいです。
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