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これまでの人間の歴史は 否定が否定を呼ぶ 否定の連鎖だったから せめて子供たちが生きる未来…
大学で留年が決まったとき 人生は終わったと 少年時代の甘い夢は砕けたと 一度ピリオドが打た…
僕たち夫婦と君とは 人生の向きが違う 僕たちはマイナスを向いているけれど 君はプラスを向い…
二歳半になった娘と 初めて二人で散歩した ママがいない初めての散歩 君は胎外に出たけれども …
世界の始まりに行動が存在した。あらゆるエネルギーを詰め込んだ行動が存在していたのだ。その…
歳が終わった時刻に 連なった日々の果実を収穫する 死すべき快楽と 生くべき苦痛と 絡み合った…
疲労した外部が到来した すると労働は家庭を食い荒らし 家庭は労働を絞め殺し 家庭と労働は共謀して余暇を殺害する 外部は血で膨れて満足して去っていった 回復した外部が湧出した すると労働は健やかな楽しみを生み 家庭は笑顔と安心で満たされ 余暇は労働と家庭により豊かに耕される 外部はその代償として空虚を奪っていった 外部は人間の生活について 生殺与奪の力を持っている この外部を隠微に制御すること この手は外部まで届くだろうか
君は私にいたずらして 眼鏡を取り上げる だめだよ、と私が言っても 君は得意顔 倫理を知らない…
君は幸福な言葉をよく口ずさむ パパママいちか ママパパいちか いちかはもちろん君の名前だ パ…
九歳の従姉と 二歳の従妹が 鳴る まなざしを交わすにも 親が兄弟だという血の回路を経由する …
音楽は鳴りながら眠っている 蛍光灯は光りながら眠っている 私も今日は眠れないが 読書をしな…
先ほど飛び立った思想は もう僕を守る武装としては虚しくなりました 今では朝日が燃えるための…
真夏の太陽の中心へ向かって、地球は重力を恩寵に変えようとしている。熱波は肯定と否定の振幅…
話し始めた君のことばは すべて純真で 疲労がなく けがれがない 新鮮そのもので 空気を振動させる喜びにふるえている 君はきれいなことばしか話さない まるで君が産まれたときのように 君のことばは産声を上げている 君はことばを出産した 産まれたての君のことばは まだ世の中のけがれを知らない 君はことばを出産した ことばを産む苦しみと喜び 君は清濁ある人生の一歩目を踏み出した
