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裏表紙#6

幾重に折り重なる
突きつけられた良心の呵責
綻ぶ事で手放してしまう
その面影は遠退くばかり
「汚れてしまえたら楽なのに」

"幾重に折り重なる"
学ばない自分
繰り返し過ちを犯す自分を
薔薇の花弁に例えて

"突きつけられた良心の呵責"
咎められた責められた良い心の定義
自分のした選択の正解を
そんなの見つからない癖に時は

"綻ぶ事で手放してしまう"
我慢していた事が涙と共に流れて
そこにあったものは自分の意志とは異なり
跡形もなく無くなってしまう

"その面影は遠退くばかり"
追うだけ無駄だと知っていた
うっすらカタチ残る面影
時間とは残酷なだけで無情

"「汚れてしまえたら楽なのに」"
全てを嫌い
全てを憎めれば
どれだけ楽なのか
いつまで善人を着飾るつもりだろうか
変わらない変われない
不出来な蕾の様な自分への戒めを

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