見出し画像

ある少女Aの呵責

ひとりぼっちの私を
貴方は見つけてくれた
それがどんなに嬉しい事か
貴方には分からなかったでしょう?

強がっていたの
弱い私を見せたくなくて
足掻いていたの
貴方に指し示す私が
見つからなかったから

人は一人として生きて
他人としては意識して生きない
私はその壁が憎かった

ひらひら落ちるるは
花弁のような涙
想いなど切実
落日に喰われてしまう

遠いあの日に戻れたら
なんて 都合のいい問答
振り返っても足跡は消え失せ
貴方の笑顔ももう
この瞼の裏では
霞がかっているのに

さようならは
言わないでおこう
今の貴方と私は
またね。でしか
繋がってない気がするから

追いかけるだけの影法師
私は…今も私。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?