予防接種を迷われる方にひとつ知っておいてほしいこと

小さく弱々しくて、神聖な感じさえする赤ちゃん。
こんな小さいうちに何本も何本も予防接種を打つなんて、かわいそうに感じることも、あるかもしれない。

もちろん、重い病気を防ぐこともわかっている。
大変な病気だからこそ、ワクチンの研究も進んで、しかもみんなが打てるようになってるんだということも、わかっている。

それでも、こんな小さな身体に?と思って、本当にいいのかな、と迷うことがある話を親御さんから、時々、聞いています。

ひとつ、知っておいてほしいことがあります。
子どもが小さいうちにしなければいけないその決断を親はその子のためとそのときは思ったのでしょう、かわいそうだからと避けて、けれども(周囲が打ってくれている恩恵も受け)、大きな病気にもならず、子どもが、無事に、成長しました。

一人は20歳、もう一人は21歳。

この年齢で、これからすべての予防接種を打たなければならないという子達が周囲にいます。

ひとりは、海外に行く決断をした子、
ひとりは、保育士になろうとしている子

一人の子は、ごくごく短い期間のうちにすべて打たないといけないことになりました。

もう一人の子は、あと半年くらいをかけて、打っていきます。

一人は、その国に入れないから。
もう一人は、就職が断られる可能性があるから。

どのワクチンも、ひとつも、公費の補助がありません。
年齢的にすべて公費の補助は終わってしまっている年齢です。

なんで親は打っておいてくれなかったなー

と漏らしましたが、20年前、時代的に新聞報道などもあり、確かに打つことをためらう人も結構いた時代でした。
全部自分でなんとかするのは大変だから、お金だけは出してもらえるといいね、と話しました。

10万〜15万はかかるでしょう。もっとかかるかな。。。

この年齢の子達は、バイトだ学校だとただでさえ忙しくて病院なんて遠い存在、何でもなければいかなくていい場所、それなのにーーーとスケジュール管理もとても大変そうで、ぼやいています。

海外なんて、やめちゃおうかなーなんて言われると、待って待って!と。

もちろん、社会の、その時代の雰囲気などもあるけれど、
親のいっときの不安が、子どもの未来の行動を狭めることにならないようにしないとと思って、今日は書きました。

予防接種に関して親が持つ様々な疑問に答えてくれる相談コーナーが、できていました!→こちらです。

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