見出し画像

#17 なんでもすぐやってみる: 美術館にいきたくて

 やりたいことリスト108のなかに美術館にいきたいというのがありまして、
以前からリサーチしておりました。

そしてようやく先日美術館に行ってまいりました。具体美術を代表する作家のお一人、元永定正さんの展示です。

小企画「生誕100年 元永定正展 -伊賀上野から神戸、そしてニューヨークへ-」

元永定正(1922年-2011年、三重県阿山郡上野町(現・三重県伊賀市)生まれ)は、具体美術協会を代表する作家のひとりとして世界的に知られています。
生誕100年にあたる今年、伊賀から神戸へ移住し、ニューヨークへ渡るまでの期間に焦点を絞り、「場の移動≒旅」という観点から作品を紹介します。
初期の代表作と共に、これまで紹介される機会の少なかった立体作品や、日本初公開の作品等を展覧します。立体・平面という区別なく自在に表現した元永の多彩な表現をご覧ください。

すごーく昔話になってしまうのですが、私が初めて自分で見に行った展覧会は中学生の頃の「テートギャラリー展」だったのですが、その後に常設展もいったんですよね。

ミレイ作 オフェーリア 

テートギャラリー展のお目当ては「オフェーリア」でその世界観を堪能しきったあとで、常設展で具体美術の作品群に出会いました。

それが結構な衝撃で、迫力があるし、質感が迫り出してるくらい感じられるし、こういう作品も美術館には置いてあるんだなぁ‥面白いなぁ‥と感動しました。

久々に美術館で元永さんの作品を拝見して、改めて心を動かされました。

個人的に好きな作品。

1957年から、キャンバスの表面に絵具を流して描くという手法で表現するようになります。この新たな表現は海外で高く評価されます。1966~1967年にジャパンソサイエティの招聘によりニューヨークに滞在。この滞在時に、エアブラシで描く手法を知り、グラデーションを活かした新たな絵画を描くようになります。

実際みると青はもう少し鮮やかな印象です。
赤茶と青の絵具の重なりの質感に心震えました。
ごつごつとした絵具の固まりも味わい深い。。

以前のnote「廃工場のなかで思う」で触れた美しさとか、錆と剥げた塗料に心奪われてしまうところが自分にはあるのですが、その根っこには初めて中学生で具体美術に触れた時の感動があったんだろうなぁと元永さんのこの絵を拝見してしみじみ感じ入りました。

展覧会でとてもよい時間を堪能することができました。

またゆるゆると綴って参ります。

お読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?