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ミステリー三昧

 私が物心ついた頃には、家の本棚に小学館の「少年少女世界文学全集」が並んでいました。平易な語り口に加えて、簡単な漢字が使われていたこともあって、小学4年生の頃から、ギリシア神話やアラビアンナイトなどを読みふけっていました。今にして思うと、これらの作品との邂逅が、私の人生に大きく影響していると感じます。小学校の高学年になると、全集の中のシャーロック ホームズやアルセーヌ ルパンに夢中になり、中学校では図書館に通い詰めて、コナン ドイルやモーリス ルブラン、ガストン ルルー等の作品を借りては読み、借りては読みしていました。
 そんなある日、町の本屋さんで見つけたのがワニブックスから出ていた、「世界の名探偵50人」という、私のその後の読書人生を決定してしまった本でした。

 まずは比較的読みやすかったE S ガードナーの「ペリー メイスンシリーズ」。弁護士のペリーメイスンが最後のどんでん返しで依頼人を救い真犯人を暴露する、法廷物の古典とも言うべき作品です。25冊以上本棚にならびました。

 その後は、ダシール ハメットの「サム スペイドシリーズ」や「コンチネンタル オプシリーズ」、レイモンド チャンドラーの「フィリップ マーロウシリーズ」、エラリー クイーンの「悲劇シリーズ」、エド マクベインの「87分署シリーズ」、ロス マクドナルドの「リュウ アーチャーシリーズ」、ローレンス ブロックの「マット スカダーシリーズ」、ロバート B パーカーの「スペンサーシリーズ」、サラ パレツキーの「V I ウォーショースキーシリーズ」など、さらに、アガサ クリスティーやJ D カーなどの短編集も楽しみました。
 それらは、通学や通勤途中で本屋さんに入っては探して買い求めていました。その当時はお金がなかったので、主に文庫本や中古本が殆どでした。

 「シリーズ」の前にある名前は、もちろん私立探偵や捜査官のそれです。彼らは、どんな状況に直面しても眉ひとつ動かさず、クールに長距離車を駆って、自らの内側から浮かび上がる疑問にのみ忠実で、必要とあらば昼夜を問わず行動して、女に甘く(男性のし場合)、一度や二度裏切られても決して離れず、金や名誉で買われれことなく、最後には必ず真実にたどりつきます。これが、アメリカンミステリーを貫く「ハードボイルド」のスタイルです。
 私はそんな彼らが大好きで、彼らのように生きてみたいものだと思ってきました。私があまり感情を表に出さないので、よく、「何を考えているかわからない」と言われます。私はそれを勲章だと感じてさえおり、後でニヤニヤしています。

 また、レイモンド チャンドラーの未結の遺稿であった「プードル スプリングス物語」を、ロバート Bパーカーが引き継いで発行したことは、時代を越えた豪華リレーとして話題を集めましたが、この本は、
私のコレクションの最後の一冊になりました。

そして彼らの多くは、ハリウッドでは名優によって演じられました。最後に何人かご紹介して終わります。

🎞️マルタの鷹
📕ダシール ハメット
🔍サム スペイド
👤ハンフリー ボガート

🎞️湖中の女
📕レイモンド チャンドラー
🔍フィリップ マーロウ
👤エリオット グールド

🎞️動く標的
📕ロス マクドナルド
🔍リュウ アーチャー
  (ルー ハーパー)
👤ポール ニューマン

🎞️私がウォシャウスキー
📕サラ  パレツキー
🔍V I ウォーショースキー
👤キャスリーン ターナー

🎞️複数犯罪 (87分署シリーズ)
📕エド マクベイン
🔍スティーブ キャレラ(警官)
👤バート レイノルズ

Etc,

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