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意識して、選ぶ。

わたしがミニマリストという考え方を知ったのはNetflixで「The Minimalists:Less is Now」というドキュメンタリーを見たとき。劣悪な家庭環境で育った幼馴染のジョシュアとライアン。お金さえあれば幸せが掴めるとマーケティング大手で働き詰めて「成功」を収める。数千万の年収を20代で弾き出し、周りからはアメリカンドリームを叶えたと羨ましがられた。しかし、激務、夫婦不仲、薬物使用、自分の価値観と合わない事業内容、(支出が膨大なため)増え続ける借金など、二人は幸せとはまったく反対の場所にいた。不幸だった。

コメディアンのジム・キャリーは、こう言っている。
みんなが金持ちで有名になってみれば分かる。それが幸せの答えじゃないってことが。

ジョシュアは、会社を辞め、大きな家やロレックスの時計やテレビ、外車、シンプルな生活に不要なモノを全部売って、借金を完済した。同時期に価値観が違った妻とも離婚した。周りからは、大企業を辞めたのは大きな間違いだとバカ呼ばわりする人もたくさんいた。でもジョシュアは、今までに感じたことのない「安堵感と幸せ」を感じていた。ライアンもこれを見習って会社を辞め二人で「The Minimalists」を立ち上げる。

本やエッセイ、ドキュメンタリー、ポッドキャストを通して「不要なもののないシンプルな生活の素晴らしさ」を伝え(エッセイとポッドキャストは無料)、米国のみならず世界的に大人気の彼ら。なんとも人柄が良いし、ユーモラスで明るく、伝えようとする内容がわかりやすい。

もちろん、無駄なものは持たないようにしましょう、とか家を整理しましょう、とか、そういう話もあるんだけど、わたしが1番気に入ってるのは「Live intentionally (意識的に生活する)」というコンセプト。

余計なモノと同じくらいに、「気を散らす」「心をザワつかせる」、「集中力を削ぐ」のは、⑴無意識に入ってくる情報と⑵増え続ける人付き合い。彼らは、「意識的に生活して、何が大切かを選ぶことで、有意義な人生を送ろう」と言う。

わたしが実践して、ココロがスッキリしたし、「勇断でしたね」と自分の肩をたたいてあげたくなる事は以下の通り。(人の状況はそれぞれですから、同調されない方もいらっしゃるでしょう。個人的な感想としてお読みくださいね)

⑴ 友達と知り合いを分ける。
「友達」って誰?自分が本当に時間とエネルギーを費やしたいのは誰?わたしは何でも話せる自分を良く知った友達が2人いれば十分なので、人の輪は慎重に広げたり縮めたりする。

⑵ 知り合いとの付き合いを選ぶ。
食事会、LINEのチャット、頼まれごと、サークル。。。。それ全部必要???行きたくないものには行かない。やりたくないものはやらない。断ったって世界は終わらない。

⑶ SNSは使うけど、使われない。
わたしはベース練習のモチベーションアップにInstagramを使っている。楽器を上達することのみが使用目的。コメント機能もほとんどオフ。誰かに見てもらえているという気持ちだけでオッケー。発表の場がある、それが大切。

(4)YouTubeやテレビ、スマートフォンを見る時間を計画する。
無意識に大量の時間を持っていかれて、その後は疲れた気分になる。。。もちろん気晴らしやちょっとした休憩に見るのはいいけど、無意識に4時間経過してた!っていうのは避けたい。

(5)  1日のうち、何かに没頭できる時間をできるだけ増やす。
「ワクワクする、時間を忘れる、夢中になる、スキルアップにつながる」ことをすると幸せ度が相当アップする。パズル、模型作り、料理とかでもいい。没頭できるものを見つけるって時間かかるけど、とりあえず何かから始めてみればいい。10個のうち1個ハマればめっけもの。

こうしてみると意識的に生きるって孤独であり、習慣付けるためには相当の努力がいるかもしれない。でも無意識に受け入れている情報(SNSやニュース、広告)って本当にいろんな雑音が混じっている。ココロをミニマルに整えて、怒りや不安をコントロールするには、やはり「意識的に選ぶ」ことが解決策なのではないだろうか?少なくとも私はこのやり方で体調不良と不安症に打ち勝った(ピース)。そして、こうやって記事を書くことで、自分にその重要性を再確認させている。

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