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背番号49

彼の背番号「49」が10代の私を苦しめた。
読売ジャイアンツのクロマティ…。
なぜ「49」なのか。「死ぬ」と「苦しむ」
を連想させるその背番号を見るたび、
小学生の私は震えあがる。
おまけに父はジャイアンツの大ファン。

クロマティはよく打った。
だから翌朝の「ズームイン朝」にまで
背番号49は登場する。
強迫観念で気持ち悪いまま
這うように学校に通った。

今でも思う。
なぜクロマティは背番号49だったのだろう。

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