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ep.4 留学して1か月のうちに起こった事件を紹介します。彼氏連れ込み、人種差別etc... @JKの北欧フォルケホイスコーレ留学

昨日で留学してちょうど1か月でした。

~My profile~
トビタテ留学JAPANの支援を受けて、
デンマークに留学している高校2年生。
Ungdomshøjskolen ved ribeというフォルケホイスコーレで
3か月間いる予定です。
テーマは「子どもの精神的幸福度と教育」

フォルケホイスコーレとは……
全寮制、成績・試験なし、探求的な学びを行う北欧独自の教育機関。全寮制。ギャップイヤー中に通う生徒が多い。

留学経験者いわく、留学してから1か月経つと夢見心地だった気分が覚めて、現実が見える時期に入るそうです。

人の嫌なところが見えたり、留学の闇を見てしまったり。
1番ホームシックになるのもこのくらいの時期だとか。

私も、最初の頃ちょっとホームシックになって、日本の友達と5時間くらい電話したこともありましたが、何とか大丈夫になってきました。

なのでもう心配事はない……と思いきやそんなこともなく。
約50人が暮らす寮では、いろんな事件や出来事が起こっていて毎日がてんやわんやです。信じられないようなことが頻繁に起きています。

というわけで、今日は留学して1か月の間に起こった事件を紹介したいと思います。

「ルームメイト、部屋に彼氏連れ込み未遂事件」

これはつい「まじでこんなことあるんだ!」って笑っちゃいました。

海外ドラマではありがちな展開だけど、それがまさか現実で起こるとは!
一生ネタにしてやると決めました。面白いブログネタをくれてありがとう。

ある夜、私が「そろそろ寝ようかな」と思って電気を真っ暗にしてベッドに寝転がっていたときのことです。

スマホを見ていたのですが、私の周りをハエがうろうろするようになってめんどくさかったので、虫が入ってこないように布団の中にもぐってスマホをいじってました。

0時ごろ、ルームメイトとその彼氏がドンッと扉を開けてきました。

そして、布団にくるまっている私を見て、ルームメイトが
「あの子、寝ているから部屋の中入りなよ」
と彼氏に向かって言ったのです……

彼氏の方も「ああ、じゃあ~」みたいな雰囲気で部屋に入ろうとしてたので、震撼しました。

もしかしてこの人たち、共有の部屋でイチャイチャしようとしてる?
隣に同居人が寝てるのに?寝てたらいいと思ってるの?

まだ起きてるのに隣でイチャイチャされても困るので、思いっきり飛び起きて「起きてるよ!」と叫びました。

よかった、私に反抗できる図太いメンタルがあって。
でも、私が少し主張がでかい人間だからたまたま言えただけで、普通の子なら言えずに泣き寝入りしてしまうと思う。

でも、こういうとき強く言わないと繰り返し同じことされるので、勇気出して自分の意見言わなきゃね。

ていうか、今までも私が寝ているときに部屋に入ったことあるのかなと思うとかなりゾッとする。1回そういうことがあると疑っちゃう。

ルームメイトとは初日から気があまり合わなくて、普段からあまりしゃべらなかったのですが、毎日朝に挨拶してくれるので、良くも悪くもない関係を保ててるのかな~と思ってた自分がバカでした。

彼氏連れ込んでくるとか思いっきり舐められてるやん。普通、相手のことリスペクトしてたらそんな行動を取ったりしないよね。

私の学校は割と治安が悪い(海外では標準なのかも)ので、食べかけのパンが落ちてたり、破れて粉々になったトランプが床に散らばってたりするのですが、異性の連れ込みはそんなんとはレベルが違う悪行ですよ。

この寮の数少ないルールにも、もちろんダメと書かれてます。

まだ1人部屋だったら誰にも迷惑かけないからいいけどさあ、2人部屋だから私いるんだよねえ。

2度目があったら絶対に先生に言いつけてやる!と思いながらも、この時は誰にも言わないでいてあげました。

後日談なのですが、彼女は1人部屋に移動することになりました。
先生に部屋を変えたいと相談したところ、許可されて、あと数日で私の部屋から出ていくそうです。

移動するのは私のせいではなく、「共有のシャワーが嫌で、自分専用のシャワールームがほしかったから」と言ってました。

私としては、気を遣う必要がなくなったし、2人用の部屋を1人で使えるし、超ラッキーです。

1人部屋は寮費が少し高いのですが、私の場合はルームメイトが出て言った形なので、2人部屋の料金でOKだそうです。やったー!

「人種や性的指向についての差別発言」

まさにこれ!ここ数日、1番学校を揺るがせているのはこの問題です。

以前からそれらしき発言をする人はいたのですが、ここ1週間で勢いが加速。

だんだんもっと過激なことを、大声で騒ぎながら言うようになり、収拾がつかなくなりました。
しかも、普段はそういうことを言わないような子まで口にするようになり、あっという間に学校中が不穏な雰囲気に包まれてしまいました。

共有スペースがそんな不快な言葉で溢れていたので、正直部屋の外に出るのが嫌になっていました。

そして、この問題が先生に知られるようになった決定打が昨日の出来事。

共有スペースのテレビでナチスの音楽を大音量で流し、ポーズを取りながら爆笑していたと。
それを友達が先生に報告して、学校中で問題提起されるような大騒動になりました。

それでも差別発言をした子たちは、コンタクトグループミーティングや全体ミーティングで先生から注意されても、
「昨日の音楽はナチスのものじゃない、ただのドイツの歌だ」
「差別の意図はなく、ジョークのつもりだった」
と言い返したり、
「これ先生に言ったの誰?」
「私ら悪くないし」
とこそこそ話したりと反省してない様子。

本当に呆れる。まったく面白くないし、幼稚すぎてもう何も言えない。

どうして英語を完璧にしゃべれるのに、他人が不快になるジョークしか言えないの?私はまったく英語しゃべれないけど、もっと平和に笑い取れるよ。

恥ずかしくないの?
私は恥ずかしいよ、同じ学校にそんなこと言う人がいるって。

ただ、本当に感謝しているのが、先生や学校がこの問題に対して真剣に取り組んでいるところ。

コンタクトグループミーティングでは、担任の先生が昨日の事件の経緯を説明して、それに関わっていた子が笑いながら言い訳をしたり自分を正当化したりしても、冷静に注意し続けていました。

感情的に叱るのではなく、本当に言ってはいけないことだということを理解させようとしていて迫力を感じました。

(正直私のコンタクトグループは昨日の事件の関係者が多くて、見苦しいことばかりしてたから、先生も大変だったと思う。本当に地獄絵図でした)

その後、夜に臨時で全体ミーティングが行われて、
「デンマークの法律で、差別をしてはいけないという規定がある。だから、差別発言をする人はこの学校をやめてもらうか、やめさせなくてはいけない」
と先生が語ってくれました。

ミーティングのあと、複数人と先生が円になって話し合っていたから、明日には何か動きがあると信じたい。

正直、ここに来てから1番の大騒動だし、1番許せない出来事です。

私はたまたま運よく”印象のいい国”に生まれただけで、誰だって差別を受ける可能性がある。

留学することを決めてから、国籍や人種についてよく考えることがありました。

日本人、アジア人、黄色人種だからという理由でいじめられたりしないだろうか。目を細めるジェスチャーで馬鹿にされたりしないだろうか。

それが留学に行く前すごく心配でした。Youtubeで人種差別に関する動画を見て震えていました。

だけど、実際留学に来てみたら、デンマークは親日家の国で、日本人というだけで可愛がられて良くしてもらえて、近所を歩いていたら、
「君日本人かい?甥が日本の大学に留学してるんだ」
「日本は本当に良い国だよね。日本人はみんな礼儀正しくて親切だ。」
と嬉しい言葉をかけてもらえます。

でも、それはたまたま私が”良い印象を持たれている国”に生まれただけで、私だって差別の対象になっている国、人種、性的指向で生まれていれば、扱いが180度変わってしまうかもしれない。

そう考えたら恐ろしいし、絶対におかしいことだと思うのです。
だからこそ、私は今すごく怒っている。その差別されている対象に、私や私の大事な人もなったかもしれないから。他人事じゃないから。

みんなも他人事だと思わないで。
あなたも今は安全圏にいるかもしれないけど、いつどんなきっかけがあって差別の被害に遭うかわからない。

自分のためにも他人のためにも、差別を助長するような発言はやめませんか。

スクールカーストが関係してるのでは?

この問題がここまで大きくなったのは、一部の子が背伸びして悪い言葉を使うようになったところにあると思います。

今まで、ごく少数のウェイウェイ系集団が差別発言をしていたのですが、それに憧れた子たちが真似して使うようになり、それで調子に乗ったウェイウェイ系がさらに過激な言葉を言う……という負のループに陥っていました。

もちろん、大半の子は平和主義なので、そんなことは言いません。悪い人もいれば良い人もいるのは海外も日本も同じです。

ウェイウェイ系集団は、言動が派手だからキラキラして見えたのでしょう。
最近のみんなは、その雰囲気に追いつこうと無理して悪ぶっているような気がしていました。

スクールカースト1軍に、少しでも近づきたかったんだろうな。
スクールカーストが存在しない田舎の高校に通ってる人間からすると、そんなこと気にするなんて馬鹿らしいと思うけど。

でも、やっぱり年頃の子が集まってる学校なので、そういう雰囲気はあるのかな。

ただ、この騒動でのウェイウェイ系集団の行動が幼稚だったので、みんなの視線も変わってきているような感じがします。悪いことに憧れず、差別を許さない雰囲気になるといいな。

どうにかこの騒動が落ち着いて、みんなが窮屈な思いをせずに過ごせる学校になりますように。

「価値観の違い」

この学校に来てから、価値観の違いによる細かいストレスが溜まっています。

生ごみの入った洗い物が共有のキッチンに何日も放置、使ったあとに片づけない、冷蔵庫から人の食べ物を取って勝手に食べる、食べかけのパンやクッキーをソファーに置く、袋の入れ口が閉まっているごみ箱に無理やりごみを入れる……

など言い出したらキリがないくらい。

私は、割と大雑把な人間なので気にならないことも多いのですが、それでも「ん?」と思うから、きっちりした人からすると耐えられないんだろうな。

日本でも寮で暮らしているので、「日本でこんなことしたら周りから白い目で見られるどころじゃないだろうな~」と日々思ってます。

あと、香水の匂いも気になります。
私は香水の匂いを近くで嗅ぐと頭が痛くなるのですが、みんな香水をガンガンつけてるので、最初は本当にしんどかったです。

特に、ルームメイトが部屋中に香水かけてるんちゃうかレベルでシュッシュしてるので、朝はかなり……我慢が必要です。あと数日の我慢だけど。

まとめ

私は、他の留学生に比べたら全然恵まれた環境にいるのですが、そんな私でさえそういう困った出来事に巻き込まれてます。

もう、どれだけ明るく捉えられるかが勝負だと思ってます。
ハプニングがたくさんある方が、思い出に残るし!

そんな精神で残りの留学生活を楽しんでいきたいと思います。
ではまた~

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