2024年3月読書①:仕事術


1.入社一年目からの働き方(田久保善彦、中村直太)

学生時代と社会人とでは、所属するコミュニテイと人間関係に大きな変化が生じるとの前提と、時勢に伴う価値観の変化を捉えた【Will】【Skill】【Network】の3つの観点で仕事の基本を考えられます

<Point>
・物事をリードするには会社の判断基準を理解して承認を得る力が必要
・上の世代に引き上げられたり、力を借りたりする力を持てるか
・ライフデザインが自分の成長や人生の豊かさを左右する
・教わることを受け身で待つのと、自ら能動的に学びにいく姿勢を持つのでは、大きな差が開く
・成長実感を得るためには、自分は何によって成長を感じるのかを知る必要がある
・1日の振り返りを言語化する積み重ねで変われる
・自分の未来像を仮置きして行動力を高める
・やりたいことを探すことは自分と仕事をマッチングしていくこと
・コラージュ型ロールモデルで複数の人の良いと思う部分を切り取って組み合わせる
・理想を追求する険しい道には能力開発が不可欠
・スキルは繰り返しでしか伸びない。


2.入社1年目の教科書(岩瀬大輔)

メールや鞄持ち、コンディション管理、アポイントといった日常に溢れる行為から、どんな立場になろうとも変わらない大事なビジネスパーソンとしての芯を養う術を学ぶことができます

<Point>
・信頼に足る人物だと評価されなければチャンスは得られない
・人の手を借りてでも早く質の高い成果を出せるか
・手直しを早期に打てるようレビューを早く受ける
・本当の天才は誰よりも基本を練習する
・数分で完了できるはずの返信を漏らすことは信頼を失う
・どんな単純作業でも目的を捉える
・合意したことを可視化する。仕事の最後に投資する5分間を惜しまない
・まずは自分で調べる。理解できた部分とわからない部分を認識する
・仕事には相手がいるため、過去の経験や知識を蓄えようとしない人は、次に相手と会うときのスタートラインにずれが生じる
・お客さん気分に浸ることなくバリューを出せるか
・とにかくアポイントを入れることで仕事のスピードが高まり、経験の蓄積が加速する
・仕事は予測可能性がすベて
・限られた時間を効率的に活用するために根回しは必須
・アウトプットをセットに負荷をかける勉強をすることで脳が強くなる
・相手との距離感を誤らない
・主体的にオーナーを持つことで自分のスケジュールを守れる
・コンディショニングも仕事のうち。
・人間関係をストレスにしない方法は惚れる力
・ペース配分を考えるために、自分の最大限の力を発揮できる状態を知る


3.メモの魔力(前田裕二)

前田裕二さんが実践され続けているメモの狂気によって、自らのどれだけの可能性が拡がるのかと日々の基本動作の積み重ねを考えられます。
その狂気を肯定するように、「本当に強い人」はは、「想いの強い人」とのメッセージが励みになります。

<Point>
・メモをとるとあらゆる日常の出来事を片っ端からアイデアに転換できる
・メモによって自己分析が深まり人生のコンパスを手に入れられる。自分を知らずして共感を集めることはできない
・メモを通じて傾聴能力、構造化能力、言語化能力が向上する
・気づきを他に転用する生産性の高い抽象化こそが知的生産メモの本質
・抽象的な概念に名前をつける力を高める
・緊急ではないけれど重要なものに向き合う時間をとるために自問自答する時間を持つ
・何度も反芻することでマグマのような熱が滾り、主体的に生きられる


4.アイデアの作り方(ジェームス・W・ヤング)

創造性を高めるための日常の過ごし方を考えられます

<Point>
・知識は徐々に消化されるため、直観まで昇華しなければ無意味
・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ
・事実と事実の間の関連性を探る
・情報を収集し、咀嚼して書き出す。そこから離れて、心の緊張が解かれている時にふとアイデアとして想起される


5.静かな人の戦略書(ジル・チャン)

画一的な基準に惑わされず、個性に合わせたリーダーシップの工夫が参考になります
可能性の活かし方は人それぞれ

<Point>
・単一の基準を満たそうと努カしているうちに、自分が本当はどんな人間なのかを忘れてしまう
・不安症故の入念な準備は強みとなる
・落ち着いた態度で無駄口を叩かないことは信頼につながる
・神経伝達物質系を見てみると、内向型の脳は即座に反応するのが得意ではない
・内向型がエネルギーをチャージするには、ひとりになる必要がある
・内向型は内的刺激を重要視し、自分にとっての優先順位を明確にしたがるため、コアバリューは能力よりも大切
・内向型が環境に馴染むためには、仲間を見つけること、仕事の能力を示すこと、明確な成果を出すこと
・相手側の気持ちに共感したり、尊重したりするのは大切だが相手の意見に同調しなければならないわけではない
・物事の意思決定者は少数であるため、大勢を相手することが不得手でも、特定の人と関係を構築する力があれば十分
・大脳新皮質の中の前頭葉には、恐怖心を抑える働きがあり、スピーチをする前に恐怖心を感じる対象と強制的に相対してイメージトレーニングをすることで緊張を抑えられる
・人柄を知ってもらうための工夫を尽くすことが大事


6.ザ・ファリシテーター(森時彦)

小説形式で成果創出のためのチームビルディングをファシリテーションスキルから学ぶことができます
リーダーシップには協働する力が大事

<Point>
・チームは混乱と対立を乗り越えた統一の過程があってこそ機能する
・計測できる数字で高い目標を掲げ、協力姿勢を得られるように大義を示す。
・協力者の力を借りて本音に向き合う
・約束を公言する
・フレームワークの中で協働作業をすることで距離が縮まる
・批判は記録することで敬意を払う
・ファシリティーションを通じて積極的な表現と傾聴を学ぶことができる
・ファシリテーターには優れた論理的思考と事実ベースの姿勢が必要
・マインドマッピングでできない理由を一通り挙げた上でできる理由を考えたくなる雰囲気をつくる
・ファシリテートを通じてコンフォートゾーンから引き出す
・ファシリテーターはチームが達成しようとしている目的から目を離さず、人と人のインタラクションに注目する


7.マネージャーの教科書(ハーバードビジネスレビュー)

マネジメントの手法と姿勢を体系立てて学ぶことができ、指針を持つことができます
マネジメント力が組織の総和をどう活かすかを左右する

<Point>
・新米マネジャーは既存の能力を超えた仕事を担い、試行錯誤によって前進することで学ぶしかない
・マネジメントはいつの間にか複雑な人間関係にからめ取られてしまうことに対策が必要
・メンバーがマネージャーに求めるスキルはプレイヤーとは異なることを理解して、影響力を高める工夫がチームのために不可欠
・マネジメントはチームのために誰かに助けを求めることから逃げてはならない
・メンバーの力量を早期に正確に把握して計画を立てる。感覚で人を捉えてはならない
・権限委譲を躊躇い、メンバーが成長するチャンスを奪ってはならない。また委譲は相手の主体性が伴わなければ失敗する
・前線に固執することなく火災の元凶をすべて断つ
・説得は人間の根源的衝動やニーズの一部に訴えかけるものであり、予測可能なパターンが存在する
・影響力は友好的な関係が土台
・EQを高める努力は不可欠。己と対話できるか
・ソーシャルスキルとは意図的な人当たりのよさ
・リーダーシップを高める過程において、誰もが例外なくコンフォートゾーンからから大きく離れなければならない
・ボスマネジメントができなければフラストレーションが溜まり続ける
・リーダーシップを発揮するにはサポートやフィードバック、アイデア、経営資源、情報を得るために個人的なネットワークを広げることが必須。人脈づくりはスキルというよりも意思

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