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文系の私がハッカソンに参加して優勝した話~前編~

きっかけ

私は普段株式会社Keiganという会社で広報などを担当している。
株式会社Keiganは京都にある企業でモーターモジュールKeiganMotorなどやロボットを開発、発売している会社である。
KeiganMotorは「アイディアを素早く形にできる」のが特徴で、過去数回ハッカソンイベントにもテックスポンサーという形で提供している。

そんな中、会社のある京都府精華町が「社会的弱者の災害時対応アイディアソン&ハッカソン in 精華町~どうやってみんなに緊急情報を届けるべきか(視覚・聴覚障がい者編)~」というお題でハッカソンを行うことを知った。

キャプチャ

実は私は前職で視覚障害や災害支援の仕事に携わった経験があり、今の会社に入ってからも防災関係のイベントや研修にはちょこちょこ参加していた。
そのため、この話を聞いて「KeiganMotorを活用できたら面白いのではないか」また「今までスポンサーとして参加していたが、参加者として参加したい」と思い主催者に問い合わせてみた。

その結果、テックスポンサーと参加者として参加することとなった。

開始前とKeiganMotor紹介

「ハッカソンに参加したい」と自分で手を挙げたため「KeiganMotorの紹介もやってね」ということになり、普段は取締役が紹介していた製品紹介を自分ですることになった。
せっかくなら、と、防災のことも盛り込んでスライドを作成した。

当日、会場に行くとすでにチーム分けがされていた。
4チーム各5~6人で構成されており、各チームにはエンジニアのほかに障害者の方が1~2名ずつ参加されていた。なお、身体障害者の方も参加されていたので視覚障害、聴覚障害(2チーム)、身体障害者のチームであった。
私は視覚障害のチームで参加することになった。

アイディアソンが開始されると、テックスポンサーとしてKeiganMotorの紹介を行った。

キャプチャ

エンジニアの方には食いつきがよく、お昼の休み時間にはどうやって使えるのかとか、逆に「こういう機能があればもっといいんじゃないか」というアドバイスをいただいたりもした。

アイディアソン開始

アイディアソンが始まると、まずは当事者の方の話を聞くこととなった。
「後天的に障害になった人が多いので点字は難しいんです」
「非常時には自宅にあるボタンを押すと消防署につながるようになってるのでそれで助けてもらう」
「避難所はトイレの場所なども分からないし、ヘルパーさんに助けてもらえるわけじゃないので行きたくない」
というような話があった。
スマホやアプリの話をしたが、スマホを使うのも難しいという事だった。(なお、音声読み上げ機能などを使って使っている人もいる)
あと、自動運転車ができたら乗りたいというのは面白かった。

ハッカソンやアイディアソンはお題がある事が多いが、当事者の話を聞いてその課題を解決するというのはあまりないので新鮮だった。
主催者の方も「エンジニアの方にとっても目の前の問題を抱えた人の課題を解決するというのはやりがいがあるんじゃないか」という事だった。

昼食をはさみ、午後はアイディアを出していった。

私たちのチームは
「いかに情報を得て、発信するか」

「移動を助けるか」
というニーズがあるのではないかと考えた。

前者は、近所との関わりが少なく、助けを呼ぼうと思ってもお互い助け合えるような関係じゃない。だからマッチングアプリのようなモノがあったらいいのではないか、とか、そもそも家の中にいても火事やガス漏れなどに気づきにくいのでセンサーなどで危険を教えてくれるようなものがあるといいのではないかというアイディアが出た。

後者は盲導犬の代わりになるような誘導ロボットなどがあるといいとか、行先を記して助けてもらうものがいいのではないかというアイディアが出た。

最終的には
「遠隔地の人と動画を繋いで状況を紹介してくれるデバイス」
を作ることに決めた。

KeiganMotorを紹介する立場だが使わないというつもりだったのだが、「やっぱり使いたい」とメンバーから連絡があり貸し出すこととなった。

果たして、一週間で出来上がるのだろうか。

後編へ続く!


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